はい、家族が利用するiPhoneのバッテリー残量を自分のiPhoneで調べることは可能です。いくつかの条件はあるものの、離れた場所にいてLINEなどに応答しにくい状況にある家族のバッテリー状況を把握できれば、役に立つ場面はありそうです。

利用するアプリは、iOS 12に標準装備されている「iPhoneを探す」です。起動すると自分が所有するiPhoneやiPad、Macといった同じApple IDでiCloudにサインインしているApple製品にくわえ、「ファミリー共有」に登録している家族のApple製品が表示されます。

本来「iPhoneを探す」は、紛失や盗難の被害に遭ったApple製品の現在地を調べたり、離れた場所から警告音を鳴らしたりするためのアプリですが、バッテリー残量の確認も可能です。正確な残量(パーセンテージ)を知ることができるのは20%を下回ってからという制限はあるものの、バッテリー残量を意味するインジケーターを見れば"あとどのくらいバッテリーがもつか"を知るにはじゅうぶんです。

考えられる用途としては、離れて暮らすIT方面全般に弱い老親にiPhoneの充電を促す、何度言って聞かせても充電不足に陥る子どもに残量を警告する、といったことが挙げられます。やや過干渉な気もしますが、家族だからこそ許される使いかたといえるでしょう。

ただし、AirPodsなど一部製品には対応しないうえ、対象とするApple製品の電源が完全にオフになっている場合は機能しません。iCloudの設定で「iPhoneを探す」がオフになっているとき、位置情報サービスの「iPhoneを探す」が無効化されているときも、オフライン扱いとなり情報を表示できません。

  • ファミリー共有に登録しているiPhoneであれば、離れた場所からバッテリー残量を確認できます