小田急電鉄は20日、新しい代々木八幡駅を3月16日から使用開始すると発表した。代々木八幡駅では上下線同一で10両編成の列車が停車できる島式ホームと橋上駅舎の構築を2015年から進めてきた。
代々木八幡駅の新たな駅舎は、洗練されたシャープな外観が特徴。大型ガラスから取り入れる自然光、内装に使用した木材により、あたたかみを感じさせる空間にするとともに、環境に配慮して自然換気も取り入れた。鉄骨造りで地上2階の橋上駅舎となり、自動改札機5台・自動券売機2台(改札外)・チャージ機1台(改札内)が設置される。
改札の内外にエレベーターを1基ずつ設けるなど、バリアフリーも充実。新設する島式ホーム(1面2線)にはホームドアを上下線の両方に設置し、安全性を格段に向上させている。トイレは男性トイレが個室2台・小便器3台・手洗い2カ所、女性トイレが個室3台・手洗い3カ所・パウダーコーナー1カ所、多目的トイレは男女各1カ所設置する。
今後の工事については、2019年度中に自由通路におけるエスカレーターを北側に1基(上り)・南側に4基(上り・下り)設置する予定。改札階から山手通りへの連絡通路と南北の自転車専用横断橋設置も2019年度中に完了する予定としている。
小田急電鉄は新しい代々木八幡駅の使用開始と同日に実施するダイヤ改正で、新宿~代々木上原間の各駅停車の一部を10両編成として運転。朝のラッシュ時間帯を中心に、都心方面のさらなる輸送力増強を進めることで、小田急線がさらに便利になるという。