俳優の草なぎ剛が20日、都内で行われた映画『まく子』(3月15日公開)の完成披露上映会に、主演の山崎光をはじめ、新音、須藤理彩、鶴岡慧子監督とともに登壇した。
直木賞作家・西加奈子氏の同名小説を原作とする同作は、ひなびた温泉街の旅館の息子である小学5年生のサトシ(山崎)が主人公。思春期を生きるサトシの葛藤と、少女・コズエ(新音)との初恋を軸に、家族を愛しつつも浮気をしてしまう父・光一(草なぎ剛)、それを知りながら明るくふるまう母・明美(須藤理沙)、道ならぬ恋をする若い女性、訳あり親子・・・小さな町のどこか不器用な人々を映し出す。
草なぎは「すごいピュアな心が詰まった映画で、その中で僕は浮気をしたりどうしようもないダメ親父を演じていて、新境地の役を切り開くことができたんじゃないかな」と手応え。「みなさんに楽しんでいただけると思います」と語った。
また、「山崎君、大きくなったね! 新音ちゃんも大きくなったね!」と息子・サトシ役の山崎とコズエ役の新音の成長に驚き、「ようやくお客様に届けられる日が来たね。2人が頑張りました、本当に! 今日はいろんな話していこうね」と優しく声をかけた草なぎ。「山崎君は撮影のときと違いすぎて、そんなかっこいスーツ着こなせるようになったのね」と特に山崎の変化に驚いたようで、山崎が「サトシの役は田舎の人なので」と言うと、「役作りをしていたから子供っぽく見えたのかもしれないね。立派な俳優だよ!」と感心した。
山崎も新音も撮影時から身長が伸び、山崎が8センチも身長が伸びたことを明かすと、草なぎは「コズエちゃんより全然低かったもんね。本当にあのときにしかいないサトシとコズエちゃんなんだね」としみじみ。草なぎ自身も身長が伸びたそうで、「俺、最近2センチ伸びたんだよ。40歳超えても2センチ伸びるから」とうれしそうに発表していた。