太田出版は2月19日、経営コンサルタントの藤田勝利氏による著書『ノルマは逆効果 ~なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか~』(税別1,500円)を発売した。電子書籍版も同時発売。
同書では、ノルマを「自分ごとになっていない目標のこと」と定義している。数字の追求だけが戦略になるなど、ノルマ化が起こってしまう原因や、ノルマに頼らずポジティブに仕事に向かえるようになるマネジメントの原則を、具体例を挙げて解説している。
「繰り返し同じ失敗をする」「言わないと動かない」と部下に対して不満を持つ上司もいれば、「指示に対して意見を言うと、やる気がないと受け止められる」「激高して指示するが何を言っているのかわからない」など、上司の対応に不満を感じている部下も少なくない。
こうしたことが繰り返されると、部下が上司の指示をパワハラと感じてしまう可能性もあるとのこと。同書ではそのような事態に陥る前に知っておきたいマネジメントの原則を解説。わかりにくいビジネス用語を極力避けて、誰もが身近に感じられる具体例を挙げて説明している。
内容は、「ノルマに追われた人、組織はどう変わってしまうのか」「ノルマのない会社に共通する習慣」「ノルマに頼らずに結果を出すマネジメントの原則」など。
例えば、部下を持つ人やチームリーダーなどは、上下関係ではなく信頼関係を築くことを重視したほうがよいとのこと。人の短所ではなく長所に注目し、成長していくことに徹底してこだわることも大事だという。
また、マネージャー的な役割を担うものは、人を管理するのではなく、動機付けすることを仕事と考えた方がよいとのこと。同書では、これからの時代に成長する組織と人の形についても述べている。