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【この記事のエキスパート】
文房具ライター:きだて たく
最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。
極端な悪筆と工作下手がコンプレックスゆえに自分を助けてくれる便利な文房具を探し求め続けており、その活動の結果得られた情報を雑誌・WEBなどの媒体で公開している。
文房具に関する著書多数。近著には『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(共著 スモール出版)がある。
乾かす必要がないのでベタベタせず、ピタッと接着できる「テープのり」。コンパクトで持ち運びやすいのも魅力です。この記事では、テープのりの選び方と、コクヨ・トンボ・プラスなど人気メーカーのおすすめ商品をご紹介。きれいに剥がせるタイプもあります。
テープのりを使うメリット
テープ部分を下にしてスッと引くとのりづけができるテープのりは、でんぷんのりやスティックのりと比べて手が汚れにくいのが魅力。ほかにも、のりが均一に出てくるのではみ出さない、ムラなくきれいにのりが塗れるといったメリットがあります。
【エキスパートのコメント】
貼るときに手を汚さない・乾燥時間ゼロ・粘着力が強い、とメリットが多いことから人気の高いテープのり。
2000年代に普及しはじめた新しい文房具ジャンルということで、テープのりは進化も急速です。ロングテープ以外に、筆箱にすんなり入る超コンパクトサイズや、ノック式のペン型、ハンコのようにポンとワンポイントでおせるものなど、使うシーンの広がりにあわせてさまざまな製品が登場しています。
テープのりの選び方
手や周囲が汚れにくく、見た目もきれいに貼れる「テープのり」ですが、選ぶときのポイントはご存じですか?一見、内容はみな同じに見えますが、テープの幅や貼り方も商品によってさまざまです。ここからは、文房具ライターのきだて たくさんとともに、テープのりの選び方をご紹介します。ポイントは次の通り!
【1】用途にあった粘着性能を選ぶ
【2】本体サイズとテープの長さで選ぶ
【3】操作しやすい形状を選ぶ
【4】詰め替え式ならコスパも高い
【5】のり部分をしっかり保護できるかチェック
【6】ガイド付きや静音など使いやすい機能で選ぶ
【7】詰め替え式ならコスパも高い
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】用途にあった粘着性能を選ぶ
まずは、テープの粘着性能に着目しましょう。粘着力の強い「超強力タイプ」、貼ってはがせる「再剥離タイプ」などがあります。
強粘着タイプは剥がれないのが嬉しい一方で、一度貼るとはがせないというデメリットも。再剥離タイプは粘着力が低めですが、剥がせるという特性を生かしてオリジナル付箋を作るなど活用の幅が広いです。使用する用途に合わせて選ぶことが大切です。
【エキスパートのコメント】
おもしろいのは、テープを貼って1分ほどなら貼りなおしができるけど、時間が経つとしっかり強粘着に変わる、「リトライタイプ」などと呼ばれるもの。
厳密に正しい位置に貼らなければいけない、という緊張感を強いられるような作業も、これなら安心して使えるでしょう。
【2】本体サイズとテープの長さで選ぶ
テープのりは、本体のサイズもテープの長さも商品によって異なります。用途やシーンに合わせたものを選びましょう。
一度に貼り付けたい範囲が広い場合には、テープの長さが長い「ロングタイプ」が向いています。一方で、本体サイズがコンパクトなものなら、持ち運びにも便利です。
【エキスパートのコメント】
発売されてしばらくはコストが高く敬遠される傾向もありましたが、20mを超えるロングテープなどコスパの高い製品も登場するにしたがって、会社での事務作業などで使われる機会も増えてきたようです。
封かん作業の場合、22mテープを一般的な長封筒に使うと180通以上は貼れる計算になります。もちろんスティックのりや液体のり(1ボトルで800通以上貼れる)と比べるとまだまだですが、作業効率を含めて考えると充分あり、と考える人もいるでしょう。
【3】テープの幅をチェック
スティックのりのように広範囲にぐりぐりと塗ることができないテープのりは、テープの幅選びも重要。テープ幅は約4mmと細いものから20mm程度の太めタイプまでさまざまです。
大きめの書類をくっつけたり、封をしたりするときは、剥がれないように幅が太めのものを選びましょう。逆に細かい作業をするときは、はみ出しにくい細めタイプが便利です。ちなみに、8.4mmのものが一般的なので、困ったときはこれくらいのサイズを選ぶのもアリです。
【4】使いやすい形状を選ぶ
【エキスパートのコメント】
意外と多いのが、テープのりを貼るのが苦手……という人。狙ったところから貼れなかったり、テープがかたよったり蛇行したり、と失敗するケースはありますが、そのほとんどはテープヘッドがうまく紙にあたっていないことが原因です。
基本的にはテープのりの正しい持ち方を練習すれば上手に貼れるようになりますが、それよりもかんたんなのがフレキシブルに動くヘッドを採用している製品を選ぶこと。テープのりのヘッドが車のサスペンションのように持ち手のブレを吸収して、つねに紙に正しくあたるので、うまく貼れない人でもまっすぐきれいに貼ることができます。
【5】のり部分をしっかり保護できるかチェック
テープのりは、のり部分が露出しないようにカバーが付いています。カチッとはめるカバー式のほかに、ノック式やスライド式もあります。
ペン感覚で使えるノック式は、片手で使えるのが魅力。スリムでペンポーチに入れやすいのもメリットです。スライド式は、本体にのり部分を収納できるタイプ。消しカスなどが付く心配がなく、コンパクトな形状で持ち運びしやすいものも多く販売されています。
【6】ガイド付きや静音など使いやすい機能で選ぶ
ガイド付きでまっすぐテープが貼れるもの、のり切れがよくベタベタしないものなど、使いやすさへのこだわりにも注目して選んでみましょう。
中には、テープを貼るときの音を抑えた静音タイプもあります。図書館など静かな空間で使う時には助かる機能ですね!
【エキスパートのコメント】
封筒のフラップを本体で挟みこんで、シャッと引っ張るだけできれいにのりつけできる封かん専用テープのりは作業効率も高く「もはやこれでないと仕事ができない!」という愛用者もいるほど。自分がよく使うシチュエーションを考えながら選べば、必ず満足できるはずです。
【7】詰め替え式ならコスパも高い
テープのりをよく使うという方は、テープを詰め替えできるかも事前に確認しておきましょう。一度本体さえ用意しておけば、使い切ったあとにテープを買い足して詰め替えるだけなので、コスパが高いです。詰め替え方も、分解とはいかないので、手間がかからずかんたんですよ。
文具ライターからのアドバイス
【エキスパートのコメント】
特化型と汎用型の使い分けがおすすめ
テープのりは、仕事机で使う場合と、持ち運んで使う場合とで製品のサイズ感が変わってきます。ふだん使う頻度が高い人は、兼用ではなく「置きテープのり」と「持ち運びテープのり」を使い分けた方が便利です。
とくに「置きテープのり」サイズの製品は、封かんなど特定の作業に抜群の威力を発揮するものが多いです。置き=機能特化、持ち運び=汎用型、という選び方をすると効率的ではないでしょうか。