ハルメクは2月15日、「ハルメク 生きかた上手研究所」にて実施した「年金生活」に関する調査結果を発表した。調査は2018年12月21日~25日、50~79歳のシニア女性274名(うち年金受給者219名)を対象に、webアンケート方式で行われた。
はじめに、シニア女性の貯蓄額(金融資産を除く世帯の金融資産)を調べたところ、「1,000~3,000万未満」が最も多く、36.5%。次点は「3,000~5,000万円未満」(20.1%)となり、「5,000万~1億円未満」(9.8%)や「1億円以上」(2.2%)を加えると、32.1%が3000万円以上の貯蓄額であることがわかった。
年金生活に対して不安があるか尋ねたところ、老齢年金受給者(自分・夫婦のいずれか、もしくは両方が老齢年金を受給)の81.8%が「不安がある」と回答。老齢年金受給者でも61.2%に上った。
次に、老齢年金受給者219名に対し、日々の生活が老齢年金で足りているかどうか聞いたところ、51.1%が「足りていない」と回答。そのうち、夫婦いずれかが年金を受給している世帯の妻は64.7%と高い割合を示した。
老齢年金では足りない生活費については、「貯金の切り崩し」や「給与(自営業による売上を含む)」(いずれも29.5%)をあてにしている人が多いことが明らかに。そのほか、障害年金や企業年金、個人年金、共済年金等の「老齢年金以外の年金」(14.3%)や「家賃、駐車場収入」(9.8%)をあてにしている人も一定数見受けられた。
続いて、夫婦ともに老齢年金を受給している世帯の妻137名に対し、夫の老齢年金の受給見込額を事前に把握していたか聞いたところ、約半数の69名が「知らなかった」と回答。「知っていた」人は、「知らなかった」人に比べて、「貯蓄」「個人年金以外の保険の加入」「投資・資産運用」「個人年金への加入」「年金以外の収入源の確保(家賃などの不労収入)」といった老後の備えをしてきた割合が高いことが明らかに。ただし、「節約」については「知らなかった」人の方が高かった。