アイロボットジャパンはこのほど、「花粉対策と床掃除に関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は2019年1月30日~31日、自身が花粉症を患う、子を持つ30~59歳の既婚女性600名を対象にインターネットで実施したもの。
自身の花粉症歴について尋ねたところ、「10年以上」(55.5%)が最も多く、「5年以上から10年未満」(19.2%)、「3年以上から5年未満」(14.7%)、「3年未満」(10.7%)と続いた。
子どもの花粉症について聞くと、66.2%が「花粉症である子、または花粉症と思われる子が1人以上いる」と回答した。発症歴に関しては、乳児が5.5%、幼児で27.2%、小学校低学年が21.4%と10歳以下で発症している子が半数以上いることがわかった。
花粉対策として取り組んでいることについて尋ねると、最も多い回答は「外出時にマスクや花粉用のメガネを着用」(72.2%)、2位は「薬の服用」(59.3%)、3位は「洗濯ものを外に干さない」(38.3%)だった。
室内の花粉対策を行っているか聞いたところ、合計で50.3%が「入念に行っている」あるいは「適度に行っている」と答えた。
具体的にどのような対策をしているか尋ねると、「空気清浄機をつける」(65.6%)、「洗濯ものを外に干さない」(62.6%)、「窓や換気口を極力開けない」(43.0%)が上位に並んだ。
赤坂ファミリークリニックの伊藤明子院長によると、日本人の成人における、花粉症を含むアレルギー性鼻炎の有病率は47.2%であるという(2011年報告のデータより)。日本小児アレルギー学会の報告では、子どものアレルギー性鼻炎も増加の傾向にあるとのこと。
アレルギー性鼻炎、特に花粉症が増えている背景の一つには飛散する花粉自体が増えているなど、環境因子も大きいという。スギ花粉の大きさは比較的小さいため、帰宅後はすぐに手洗い、うがい、洗顔をした方がよいとのこと。掃除する際は、最後に水拭きで仕上げると床の花粉が除去されやすくなるという。