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【この記事のエキスパート】
二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級:尾崎 友吏子

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級:尾崎 友吏子

3人の男の子を育てながら、建設コンサルタントで働くワーキングマザー。

暮らしをダウンサイジングする生き方や、心地よいシンプルな暮らしを綴ったブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」で多くの読者の支持を得ている。

主婦雑誌で度々取材を受け、講演活動も行う。
初著書に『3人子持ち働く母のモノを減らして家事や家計をラクにする方法』(KADOKAWA)が大人気。

「食事は手作りが基本」「家はいつもスッキリ整えたい」というこだわりは叶えながら、平日朝の家事は1時間、夜も1時間という合理的に行う家事の手法を著書『3人子持ち働く母の「追われない家事」』(KADOKAWA)にて具体的に紹介。


ゴミ箱から漂う嫌なニオイ。キッチンの生ごみはもちろん、育児や介護の使用済みおむつもニオイのものに。この記事では、ニオイが漏れないゴミ箱の選び方とおすすめ商品を紹介します。記事後半では、ご家庭で簡単にできるニオイ対策も解説します。

ゴミ箱のイヤなニオイの原因は?

出典:Amazon

ニオイが気になる原因として、「養分」「水分」「温度」の3つがカギになります。

特にニオイが発生しやすいキッチンのゴミ箱には、野菜の皮や食べ残しなど、栄養の残った食べ物を捨てていますよね。そんな生ゴミに豊富に含まれた養分や水分を餌として、菌がカビが増殖します。そして、たくさんの種類の菌やカビが混ざりあうことで、「臭い」と感じるニオイが発生するのです。

また、温度30℃~35℃程度で雑菌が繁殖しやすくなるため、気温が高い夏場は特にニオイが発生しやすい環境にあります。

ニオイが漏れないゴミ箱の選び方

キッチンやリビングなどお掃除が行き届いていても、ゴミの嫌なニオイが漏れていたら台無しですよね……。ニオイが気にならないゴミ箱は妥協せずに選んでください。インテリアコーディネーターで整理収納アドバイザーの尾崎友吏子さんへの取材をもとに、ニオイが漏れないゴミ箱を選ぶときのポイントを紹介します。

【1】ニオイが漏れない構造か
【2】開閉方法
【3】素材
【4】サイズ
【5】置き場所や用途
【6】ゴミ袋がセットしやすいか

これらを抑えることで、自分が欲しいアイテムを手に入れられるはずです。一つずつ解説していきます。

【1】ニオイが漏れない構造かどうかが重要

出典:Amazon

ゴミ箱の構造として、そもそもニオイが漏れないようになっているかどうかをチェックすることが大切です。

それぞれのパーツの間は、パッキンなどでしっかりと塞がっている状態になっているでしょうか。スキマがあると、ニオイが漏れ出てしまいます。

また、ごみ箱のフタがかろうじて閉まっている感じの閉まり具合では、ニオイが漏れる可能性が高いので、しっかりと密閉状態がキープできる構造になっているとよりニオイ漏れの心配がなくなることでしょう。

【2】ゴミ箱の開閉方法で選ぶ

臭わないゴミ箱には、さまざまなフタのタイプがあり、ライフスタイルや優先したい項目によって選択できます。

デザイン性・機能性を重視するなら「自動開閉式(センサー式)」

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ゴミ箱にセンサーが備わっていて、手をかざすなどしてセンサーを反応させることで、自動でフタが開け閉めできるようになっているタイプです。

ノータッチでゴミを処理できるのでとても衛生的。また、オシャレなデザインのアイテムもたくさんあり、スタイリッシュなキッチンにぴったりです。

フタの開閉の速度はややゆっくり目のものが多く、開け閉めの回数が多いと、作業がスムーズにいかないと感じてしまうこともあるかもしれません。

手を使わずに素早く開閉できるのは「ペダル式」

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キッチン作業中は、手が濡れていたり汚れていたりするので、ゴミ箱を開閉するためにいちいち手を拭いたり洗ったりするのはとても面倒くさいものです。足でペダルを操作してゴミ箱のフタを開け閉めできるようになっているなら、手がどんな状態でも、手早くゴミを処理することが可能に。

ペダルのポジションや踏み込み具合などが、手早くできるかどうかをチェックしましょう。開いている時間が長ければ、内部のニオイが放出されてしまい、不快なニオイがキッチンに漂ってしまうのでとても大切です。

安全性を第一に考えるなら「ロック付き」ゴミ箱を

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赤ちゃんや小さな子どもがいるご家庭や、ペットを室内で飼っている場合なら、ごみ箱が転倒してもフタが開いてしまうことがないタイプがよいでしょう。

ゴミ箱のフタにしっかりとロックができるタイプは、お子さんが室内で走り回ったりペットが乗ったりしてしまうようなケースでも、かんたんに中身が出てしまうことがありません。開け閉めが手軽にできるわけではないですが、生ごみのニオイをしっかりシャットアウトしてくれます。

【3】メンテナンスしやすい素材で選ぶ

臭わないゴミ箱の素材も、使いやすいゴミ箱を選ぶためのポイントのひとつです。プラスチック製とステンレス製のそれぞれのメリットを紹介します。

消臭加工や抗菌加工をしている商品も多いですが、ゴミ箱を清潔に保つことも大切。パッキンや蓋を分解できるかなど、洗いやすさもチェックしたいところです。

丸洗いできる「プラスチック製」

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ゴミ箱には、ポリプロピレン、ポリエチレンといったプラスチック素材が多く使われています。プラスチック製のゴミ箱は値段が手ごろで、軽くて移動がラク、洗うのも簡単。汚れたらすぐに洗いたい人にはプラスチック製がおすすめです。

ニオイがつきやすいので、汚れやニオイが気になったらこまめに丸洗いしましょう。本体の外側は別の素材でも、取り外せるインナーケース(中バケツ)がプラスチック製であれば、汚れやすいパーツだけ洗うことができます。

なお、プラスチックは熱に弱いので、本体がプラスチック製の場合はガスコンロの近くなどに置かないなど、置き場所には注意が必要です。

「ステンレス」のゴミ箱は耐久性が高く、安定感あり!

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安定感、重量感があり、長く使えるものを探している人には、ステンレス製のゴミ箱がおすすめです。

ステンレス製はサビに強く耐久性にすぐれていますが、プラスチック製とは違って重量があります。気軽に動かしにくい点は注意して。また、頻繁な丸洗いも難しいので、プラスチック製のインナーケース(中バケツ)付きを選びましょう。値段は高めです。

【4】生活スタイルに合ったサイズで選ぶ

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ゴミ箱のサイズは、設置スペースに合わせて決めましょう。設置する場所のサイズを測っておけば、ぴったりのサイズのアイテムが選べるので、動線の邪魔になってしまうことを避けられます。

また、ふだんの生活で出すゴミの量やゴミ出しの頻度に適したサイズのゴミ箱を選ぶのも大切です。30リットル程度しか使わないのに60リットルサイズのゴミ箱を選ぶなら、キッチンのスペースを無駄に使ってしまうことになります。ゴミ出しのときのゴミのサイズで判断しましょう。

【5】ゴミ箱の置き場所や用途に合わせて選ぶ

どこに設置しようとしているのかで、どんなゴミ箱がぴったりなのかも異なります。いくつかの設置シチュエーション別にみてみましょう。

「キッチン」には手を使わずに開けられるタイプを

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キッチンでは調理をしていて手が濡れていることが多いもの。そのため足でペダルを踏んで開けるタイプや、腰や太もも部分で押して開けるゴミ箱が、使い勝手がいいです。

また、地域によってゴミ収集の回数はちがいますが、だいたい可燃ゴミは週に2~3回、缶・瓶は週に1回、不燃ゴミは月に2回などと決まっています。ゴミ箱は、1回にゴミに出す分の容量が入る大きさのものを選ぶといいでしょう。ペットボトル・プラスチック容器などの分別ができるゴミ箱も便利です。

「リビング・ダイニング」のゴミ箱はデザインを考えて

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人目につきにくいキッチンのゴミ箱ならそこまで気にしなくてもよいですが、リビングやダイニングに置くゴミ箱の場合、機能だけでなく、周囲にマッチするインテリア性も大切。色やフォルム、デザインが他のインテリアと馴染むかどうかという視点でもチェックしてみてください。

また、ペダル式ならフタの開閉音が気にならない、ニオイが漏れないなど、リビングやダイニングの快適性を損なわないようなゴミ箱をチョイスしましょう。

動線を邪魔しないことを意識して、壁に沿って置けるスリムタイプのゴミ箱を選ぶのもありです。

「トイレ」や「オムツ」のニオイが漏れないゴミ箱

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トイレに置くトイレポットは、トイレにおける小型でコンパクト、かつ、密閉性が高く、開閉しやすいものがおすすめです。

トイレポットと併用できそうでできないのが、おむつ専用ゴミ箱。赤ちゃんがいるご家庭には、オムツ専用のゴミ箱が使いやすいです。とくに、新生児の赤ちゃんがいる場合、1日に10回以上オムツを替えることが多いので、赤ちゃんの生活スペースの近くにオムツ専用のゴミ箱を置くメリットは大きいですよ。

オムツには、ゴミ箱本体に消臭機能があるもの、フタが二重になっていたりフタの開閉部分が狭く、ニオイが漏れないようになっているゴミ箱が適しています。

また、赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちをするようになったとき、角ばったデザインだとぶつかってケガをする心配もあります。ゴミ箱の角がとがっていない丸みのあるデザインを選ぶとよいでしょう。

「屋外に置ける」大型でニオイが漏れないゴミ箱

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溜まったゴミの一時置き場として、屋外にゴミ箱があると便利。キッチンに大きなゴミ箱が置けない場合や、分別ごみのストックスペースとしておすすめです。大きめサイズのものや分別ストックができるものが良いでしょう。

ニオイや音は近隣への迷惑になります。防臭性が高くニオイが漏れないもの、手早く収納できてきちんとフタができるものを選びましょう。

【6】ゴミ袋がセットしやすいかもチェック

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頻繁にゴミ袋の取り換えをするのに、ゴミ袋がセットしにくくなっているなら、使っているうちにストレスを感じてしまうようになります。袋がフタからはみ出てしまうなら、ニオイも漏れやすくなるので、外からゴミ袋が見えないようにセットする必要があり、かんたんではないというケースも。

ニオイが漏れないように設計されているので、セットの容易さは多少犠牲になっているアイテムもありますから、ゴミ袋のセットをどんな感じでするのかをイメージできるものを選ぶようにしましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)