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【この記事のエキスパート】
DIYアドバイザー・インテリアショップ店主:末永 京
DIYアドバイザーで3児の母。
埼玉県川口市にある『インテリア&カフェToiToiToi』店主。
DIYワークショップ講師、店舗や住宅のDIYプロデュース、内装リフォームなど。著書に『シェルフを作ろうはじめてのDIY』㈱パッチワーク通信社がある。
お部屋を模様替えしたいとき、気軽に壁紙を張り替えられる「生のり付き壁紙」。普通の壁紙よりかんたんに貼れるので、初心者さんでも気軽に挑戦できます。本記事では生のり付き壁紙の選び方に加えて初心者でも貼りやすい無地タイプの壁紙などのおすすめ商品も紹介します。
生のり付き壁紙とは
本格的に壁紙を貼り替えたい方は生のり付きの壁紙がおすすめです。「生のり」とは一般的なクロス職人さんが使うクロス用ののりのことで、壁紙にあらかじめ生のりがつけられた状態のものが「生のり付き壁紙」です。
メリットは壁にしっかりとつき、はがれにくい点。反対に、生のりがベタベタしているので慣れないうちは扱いにくいというデメリットもあります。施工する際にはクロス貼り専用の道具も必要になるため、本格的に仕上げたい方におすすめです。
生のり付き壁紙の選び方
それでは、生のり付き壁紙の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】下地の材質
【2】壁紙の上から貼れるかどうか
【3】はがせるかどうか
【4】使う場所
【5】機能
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】下地の材質をチェック
壁紙を新たに購入する前に、壁紙を貼る部分の下地を必ずチェックしておくようにしましょう。一般的に、下地に合わせて壁紙を貼るのりを変えますが、生のり付き壁紙の場合はのりを変更することができないので、生のり付き壁紙が使える下地か、またどのような下処理が必要なのか必ず確認しましょう。
ポイント:壁紙を貼るのが初めてなら「無地」がおすすめ!
壁紙を貼るのが初めての方であれば、柄のずれなどを気にすることなく貼りやすい無地がおすすめです。柄物をはじめから挑戦してしまうと、模様同士が不自然にならないように張り合わせたり、曲がらないように貼り付けるのに、コツが必要になります。無地であれば、模様がなくずれにくいので、初心者さんは無地タイプから始めてみましょう!
【2】壁紙の上から貼れるかどうかチェック
【エキスパートのコメント】
今貼ってある壁紙をはがさず、気軽に壁紙を替えたい方におすすめなのが「壁紙の上から貼れる壁紙」です。その名のとおり、今貼ってある壁紙をはがすことなく、その上からシールを貼るような感覚でかんたんにリフォームすることができます。また、継ぎ目(つなぎ目)部分も気になりにくく、初心者の方におすすめです。
デメリットは下地がデコボコした壁紙だった場合、上から貼った壁紙もデコボコしてしまう可能性があります。また濃い色の壁紙の上に、薄い色の壁紙を貼った場合、下地の色が透ける可能性があります。
【3】はがせるかどうかチェック
【エキスパートのコメント】
賃貸の場合など、今の壁をキズつけずリフォームを楽しみたい方には貼ってはがせるタイプの粘着シートがおすすめです。耐水ビニール素材のものが多く、水がかかりやすい場所や水拭きをよくする場所にも貼ることができます。
デメリットとしては粘着力が弱いので、貼る場所や環境によってははがれてしまう可能性があります。施工の際には特殊な道具の必要がなく、定規とカッターで手軽に施工できるのもうれしい点です。
【4】使う場所をチェック
リビングやキッチン、トイレなど、どの場所で使用するかによっても選ぶべき壁紙が異なります。
キッチン・洗面所
壁に汚れがつきやすいキッチンや洗面所には、防水や防汚などの機能が備わっているものを選ぶのがおすすめです。汚れが落ちやすいようにフィルム加工されたタイプや、水を弾いてくれるタイプならお掃除もラクになります。
キッチンに貼る場合は、抗菌タイプを選べば、大腸菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑制する効果も期待できます。
トイレ
においが気になるトイレには、消臭機能が備わった壁紙がおすすめです。掃除がたいへんな便器側面の壁紙には、サッと拭くだけで汚れが落ちる防汚タイプや雑菌の繁殖を防ぐ抗菌タイプを選ぶのもよいですね。
またトイレは壁紙を貼る範囲が狭いので、はじめて生のり付き壁紙を施工する場合の練習場としてもピッタリ。一画だけの壁紙を替えるアクセントクロス方式なら、トイレの雰囲気をかんたんにガラリと変えることができます。
リビング・寝室
リラックスしてすごしたいリビングや寝室には、メーカーがうたうマイナスイオンを発生させる生のり付き壁紙という選択肢もあります。表面に配合された天然鉱石からマイナスイオンが発生し、自宅にいながら森林浴をしているような疑似体験……。
ものをぶつけてもキズつきにくい加工が施されたものなら、小さい子どもがいる家でも、安心してすてきなデザインの壁紙を楽しむことができますね。
子ども部屋
パステル調のかわいいカラーやポップで明るいカラー、遊び心のあるデザインなら、子どもが喜ぶお部屋作りが楽しめます。黒板のようにチョークで書いたり消したりできるものや、壁をホワイトボードのように使える壁紙など。子ども部屋を、ワクワクする遊び場に変身させることができます。
ほかにも、お部屋の照明を消すとやわらかい光が浮かぶ蓄光タイプなど、たくさんの種類の壁紙があるので、子どもに好みのデザインを選んでもらうのもいいでしょう。
和室
和室に生のり付き壁紙を使う場合は、畳の素材感に合う織物調や漆喰風の壁紙がなじみやすいでしょう。反対に、洋風の壁紙を一画だけのアクセントクロスにして、和モダンなテイストを楽しむのもおすすめです。
和室の湿気が気になる場合は、吸水性ポリマーを使用した生のり付き壁紙を選びましょう。湿気を吸収して、結露やカビを抑制する効果が期待できます。
【5】機能をチェック
生のり付き壁紙には、消臭機能や抗菌機能付きの商品があります。また、ペットや小さい子どもがいるご家庭には、キズがつきにくい丈夫な壁紙がいいでしょう。それぞれの機能を見て選ぶのもひとつです。
表面強化
飼っているペットが壁をひっかく場合は、表面強化が施された生のり付き壁紙を選ぶとよいでしょう。一般的なビニール壁紙よりも強度にすぐれているので、キズを心配することなくおしゃれな壁紙に貼り替えることができます。
抗菌や汚れ防止の機能を備えているタイプもあり、ペットだけでなく小さい子どもがいるご家庭にもおすすめです。
消臭効果
消臭効果のある生のり付き壁紙は、トイレや玄関など、ニオイが気になる場所にピッタリです。壁紙の表面に消臭加工が施されていて、たばこのニオイや生ゴミなどの生活臭まで吸着・分解し、消臭効果を発揮してくれます。
環境や壁紙の種類によっても異なりますが、効果は5~10年持続。消臭だけでなく、ホルムアルデヒドの低減に効果が出るタイプの生のり付き壁紙もあります。
防汚・抗菌
防汚・抗菌の機能が備わった生のり付き壁紙は、キッチンなどの水まわりやトイレにおすすめです。汚れやすい場所の掃除もしやすくなるので、日々の家事がスムーズに進められるでしょう。抗菌機能で清潔感もキープできるので、衛生面も高まります。
防汚タイプは汚れ成分だけでなく臭気成分からも守ってくれるので、防臭効果も合わせて期待できるのが特徴です。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
インテリアとして楽しむか、耐久性を選ぶか
生のり付き壁紙を選ぶ際のポイントは『なぜ壁紙を貼り替えたいのか』という点です。インテリアとして楽しみたいのであれば手軽に貼り替えのできるタイプがよいですが、耐久性で選ぶのであれば生のりのついたしっかりと施工できるものを選ぶとよいでしょう。
また水に強いもの、弱いもの、粘着が強いもの、弱いものなどそれぞれの商品に特徴があるので、施工する場所に適するものを選んでくださいね。