日本気象協会は2月14日、全国・都道府県別の2019年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測(第4報)を発表した。
2018年12月から2019年1月にかけて、西日本と東日本は気温が高めで経過した。12月上旬には全国的に師走とは思えない暖かさの日があり、4日は、最高気温が 25度以上の夏日になったところもあった。東京の練馬では25度0分を観測し、関東では14年ぶりに12月の夏日となった。12月中旬以降も寒さの緩む日がたびたびあり、22日は四国や九州のところどころで最高気温が20度を超えた。1月は何度か強い寒気が入り厳しい寒さの日もあったが、この寒さは長続きせず、平均気温は西日本を中心に平年より高くなった。1月の降水量は、全般に平年より少なくなった。
2月4日は北陸地方で春一番の発表があり、最高気温が3月並みから4月並みのところが多くなった。このため、2月4日は中国、四国や東海の一部で飛散開始が確認され、11日には東京都でも飛散開始が確認され、花粉シーズンがスタートしている。そのほかの地点でも、飛散開始の定義にはあてはまっていないものの、わずかな飛散が確認されているところがある。
飛散開始日とは、1平方cmあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日。
西日本と東日本は、来週は気温が平年より高くなる見込み。まだ飛散開始となっていない西日本や東日本の地点でも2月下旬から3月上旬にかけて飛散開始となりそうだ。厳しい寒さが続いている北日本も、2月下旬から3月上旬は気温が平年並みか高めで経過する見通しとなる。2月下旬には東北南部で、3月上旬には東北北部でもスギ花粉の飛散が始まることが予想される。