シャープは2月14日、プラズマクラスター冷凍冷蔵庫(以下、冷蔵庫)を4モデル発表しました。フレンチドアタイプ(観音開き)の「GAシリーズ」を2モデルと、どっちもドアタイプ(左右どちらからも開けられる)の「WAシリーズ」を2モデル用意し、容量はそれぞれ551Lと502Lです。すべて2月21日に発売します。GAシリーズはWi-Fi対応モデル、WAシリーズはWi-Fi非対応モデルとなっています。
Wi-Fi対応でレシピを相談できる
フレンチドアタイプのGAシリーズは2018年モデルと同じくWi-Fiに対応し、シャープのクラウドサービス「COCORO KITCHEN」と連携します。スマホアプリに冷蔵庫の食材を登録しておき、本体のタッチ液晶パネルからCOCORO KITCHENを呼びだすと、冷蔵庫の食材から作れるオススメの献立を提案してくれるのです。
このほか「買わなきゃナビ」にも対応。ユーザーがクラウドに食材を登録しておくと、AIがユーザーの食材の消費サイクルを学習し(学習するのに1週間かかる)、たまごや野菜などの買い物時期を教えてくれます。
また、スマホアプリで入力したメッセージを最大70文字まで、冷蔵庫に送信可能。メッセージを受信すると、冷蔵庫は液晶パネルに「新しい伝言があります」と通知します。たとえばスマホを持たない小学生の子どもに向けて、保護者は「おやつあるよ」「宿題やって」などのメッセージを冷蔵庫に表示できるわけです。
見守り機能と省エネナビを追加
ここまでは2018年モデルにも搭載されていたもの。今回のGAシリーズで主な新機能は、「見守り機能」と「省エネナビ」です。見守り機能は、たとえば離れて暮らすおじいちゃんやおばあちゃんが冷蔵庫を開閉すると、登録ユーザーのスマホアプリに通知が届き、「おじいちゃん今日も冷蔵庫開けてるなあ」と安否がわかる機能となっています。通知するタイミングはたとえば朝に開けたときと夜に開けたときなど、ユーザー自身で設定可能です。
省エネナビは、本体の液晶タッチパネルで省エネ度の確認や、省エネに関するアドバイスを受けられる機能です。
GAシリーズ、WAシリーズともに、大容量の冷凍室「メガフリーザー」を採用。冷凍室の容量は189Lで、子どもがいて毎日お弁当を作らなくてはならない家庭でも、冷凍食品をたっぷり収納できます。
本体サイズは、容量が551Lでフレンチドアタイプの「SJ-GA55E」と、容量が551Lでどっちもドアタイプの「SJ-WA55E」がW685×H1,833×D699mm。価格はオープンで、推定市場価格はともに350,000円前後(税別)。
容量が502Lでフレンチドアタイプの「SJ-WA50E」と、容量が502Lでどっちもドアタイプの「SJ-WA50E」がW685×H1,833×D699mm。価格はオープンで、推定市場価格はともに330,000円前後(税別)。
2019年は10月に消費増税を控えており、冷蔵庫はいわゆる「駆け込み需要」が見込まれます。スマホ連携し、冷蔵庫と献立相談ができたり、冷蔵庫に伝言を残せたりするのは魅力的。ですが今の時代、献立レシピは冷蔵庫の中を見ながらスマホでもさくっと調べられます。小さな子どもに防犯のためスマホを持たせ、冷蔵庫に伝言機能を必要としない家庭もあるでしょう。そう考えると、Wi-Fi機能はマストではないのかもしれません。もちろん、冷蔵庫のWi-Fi機能によって、今よりもっと生活が便利になる人も大勢いるはず。自分や家族にとって必要な機能、あったらいいなと思う機能を考えるきっかけにもなりそうですね。