JR北海道は14日、新たな観光列車に関する取組みとして、地域と連携して列車を活用した沿線活性化をさらに推し進めるため、エクステリア・インテリアを変更したキハ40形「山紫水明(さんしすいめい)」シリーズ2両を増備すると発表した。
「山紫水明」シリーズでは、キハ40形気動車2両を「紫水(しすい)」号・「山明(さんめい)」号として改造。2018年に投入して以来、好評となっているキハ40形「北海道の恵み」シリーズ車両4両と同様、通常は定期列車として運行するほか、観光列車やイベント列車としても運行する予定だという。
車両コンセプトの「山紫水明」に関して、山は日に映えて紫色に見え、川や水の澄んで清らかであることを表し、山や川の景色が美しい姿を表現したと同社は説明する。
「紫水」号のエクステリアは、深みのある紫色のカラーリングをベースとし、海や雪の結晶、空の星をモチーフとした要素を組み合わせることで、凛としたたたずまいに華やかさを感じられるデザインとした。
「山明」号のエクステリアは、広大な大地をイメージした深い緑色をベースとし、山々や樹木、パッチワーク畑をモチーフとした要素を組み合わせることで、雄大さを感じられるデザインとしている。
インテリアは、地域と連携して沿線の活性化に取り組むことを目的に、キハ40形「北海道の恵み」シリーズの豊かな自然とさわやかなイメージを踏襲したデザインとし、材料に木材を使用した飲食などで使用できるテーブルや腰掛を設置する。「山紫水明」シリーズの使用開始時期は2019年9月頃を予定している。