西武鉄道が3月16日のダイヤ改正に合わせ、池袋線・西武秩父線に導入する新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」。報道関係者らに向けた内覧会が2月14日に実施される。
新型特急車両001系「ラビュー」は、「いままでに見たことのない新しい車両」を実現するべく、世界で活躍する建築家・妹島和世氏監修の下、同社内で選抜されたプロジェクトチームメンバーを中心としてデザインされた、西武鉄道の未来を担う新たなフラッグシップトレイン。基本デザインを監修する妹島氏とともに、車内のテキスタイル(布地)はデザイナーの安東陽子氏、照明デザインは照明家の豊久将三氏を起用している。
「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急」「みんながくつろげるリビングのような特急」「新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」という3つのデザインコンセプトをもとに、国内初となる先頭車前面の大きな三次元の曲面ガラス、大型窓ガラスを等間隔に配置して沿線の景色を大パノラマで楽しめる客室窓、風景に溶け込むアルミ素材のシルバー調ボディなどを採用した。
座席には乗客の背丈サイズに合わせて調節できる手動式可動枕を設置したほか、各座席に電源コンセント(AC100V)も。大型の背面テーブルに加え、向かい合わせに座席を転換しても使用できるインアームテーブルも設置した。
各車両に「SEIBU FREE Wi-Fi」を導入し、同社初となる23インチの大型車内ビジョンを設けるなど、乗客が快適に過ごせる設備を用意したという。
新型特急車両001系「ラビュー」は今後、お披露目イベントや出発式の開催も予定している。3月16日から池袋線・西武秩父線の特急「ちちぶ」「むさし」で運行開始し、土休日に下り5本・上り5本、平日に下り5本・上り6本で「ラビュー」を使用する予定。池袋線・西武秩父線の特急車両10000系「ニューレッドアロー」を2019年度までに順次置き換えていく。