キヤノンが、待望のフルサイズミラーレスの入門機「EOS RP」を発表しました。基本性能の多くは発売中の「EOS R」を継承しつつ、ボディー重量を約485g(バッテリーやメモリーカード込み)に抑えたのが特徴。本体も高さを抑えたワイド&ローのデザインとし、小ささを演出しています。台数限定で、クラシックな印象のゴールドモデルも用意します。
製品のラインアップや予想実売価格は以下の通り。レンズキットに付属するレンズは単焦点レンズ「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」となり、台数限定でマウントアダプター付きのキットも用意します。発売は3月中旬の予定です。
キット構成 | 予想実売価格 |
---|---|
EOS RP ボディー | 税別16万円 |
EOS RP RF35 MACRO IS STM レンズキット | 税別22万円 |
EOS RP マウントアダプターキット(7,000台限定) | 税別18万円 |
EOS RP RF35 MACRO IS STM マウントアダプターキット (7,000台限定) |
税別24万円 |
EOS RP(ゴールド)マウントアダプターSPキット | 税別19万円 |
EOS RP(ゴールド) RF35 MACRO IS STM マウントアダプターSPキット |
税別25万円 |
特徴的なのが本体の小ささで、EOS Rよりも高さを13.3mm、幅を3.3mm、レンズマウントから背面液晶までの厚みを3.65mm縮小。見た目はワイド&ローで、かなり小さくなった印象を受けます。重さも、バッテリーやメモリーカード込みで約485gに抑えました(EOS Rは約660g)。コンパクト設計ながら、ボディーは防塵防滴構造としています。
撮像素子は有効2620万画素のフルサイズCMOSセンサー(EOS Rは3030万画素)。感度はISO100~40000に対応します(拡張時はISO50~102400相当)。連写はワンショットAF時が5コマ/秒、サーボAF時は4コマ/秒。
EOS Rにはない機能として、手前から奥までピントが合った写真を生成するフォーカスブラケット機能を新たに搭載しました。合成はDigital Photo Professionalが必要です。瞳AFは、新たにサーボAF時にも対応しました。
ホールド感を高めるアクセサリーとして、底面に装着する「エクステンショングリップ EG-E1」も用意します。バッテリー収納部や操作ボタン類は持たず、単純に“小指あまり”を解消するためのアクセサリーですが、手の大きい人でもすべての指でしっかりホールドできるようになります。装着したままでもバッテリーやSDメモリーカードが交換できる構造になっています。
発売記念で、期間中にEOS RPを購入した人全員にエクステンショングリップ EG-E1をプレゼントするキャンペーンも実施します(バッテリーパック+32GBのSDメモリーカードも選択可)。
EOS RPの名称は、キヤノンが1959年に発売したレンジファインダーカメラ「Canon P型 Popularie」(ポピュレール)が由来だそう。普及価格帯モデルながら充実したスペックでヒットしたモデルで、EOS Rシステムの裾野拡大を狙う意図から採用したとのことです。
5,000台限定のゴールドモデルを用意
5,000台の販売台数限定でゴールドモデルを用意するのも注目です。ボディー単体モデルは用意せず、マウントアダプターのキットと35mmマクロ+マウントアダプターのキットを用意します。それぞれ、店頭販売モデルにはないゴールドカラーのエクステンショングリップが付属するのがポイントとなります。
ゴールドモデルの購入者に対し、オリジナルのレザーカメラバッグ+レザーストラップがプレゼントされるキャンペーンも実施します。