全製品がUSB-PDに対応、価格も引き下げられた
Omnicharge Incは、同社の万能モバイルバッテリー「Omnicharge」シリーズを一新しました(Omni 13+、Omni 20+、Omni 20+USB-C)。法人向けの「Omni Power Station +」は、IIJのフルMVNO SIMを内蔵することによって、電源を入れるだけでクラウド管理機能が使えるようになりました。新モデルは、3月29日から総代理店のシネックスジャパンを通じて発売されます。
発表会ではOmni Power Station +の説明がメインでしたが、ここではOmnicharge+を中心にレポートします。
Omnichargeは「万能モバイルバッテリー」といっているように、さまざまな製品で利用できます。今回の製品群の中で最も多機能なOmni 20+は、QC3.0対応のUSB Aコネクタだけでなく、USB-PD対応のUSB-C端子、1-24Vまで可変のDC出力端子、そしてAC出力もできるのが特徴です。
従来のシリーズでは、USB-PDに対応しているのはOmni 20 USB-Cだけでしたが、今回の新モデルはすべてUSB-PDに対応しています。20,000mAhクラスの2機種は非接触充電のQiもサポートし、使い勝手が向上しました。また、旧製品よりも価格が引き下げられています。
OmnichargeのCEO、Jason氏は、Omnichargeの特徴としておもに3点を挙げます。多くのデバイスに対応していること、太陽光など幅広い電源ソースに対応していること、保護機能によって本体と接続デバイスの安全性を確保していることです。
管理ステーション「Omni Power Station +」
このOmnichargeを、多数まとめて管理できるのがOmni Power Station +です。製品はOmni 20+を5台または10台、そして充電器をセットにしており、今回、充電ステーションにIIJのフルMVNO SIMを内蔵した形で出荷されます。
企業や学校、官公庁のネットワークは厳しく管理されているので、従来の製品では設定が複雑でした。これに対して新製品は、NTTドコモの3G回線・LTE回線がつながる場所ならば、電源を挿すだけで使えるようになるのが魅力です。ステーションでは充電を行いますが、あらかじめ登録しているユーザーが貸出処理をしないとロックされていて使えません。