リンナイは2月12日、「ワーキングママの育児事情」に関する調査結果を発表した。調査は1月7日~15日、日本、韓国、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの25~39歳の子育て中の有識女性500名(各国100名ずつ)を対象に、インターネットで行われた。
母親の育児分担、日本が8割でトップに
はじめに、自分(母親)とパートナー(父親)の育児にそれぞれ点数をつけてもらった結果、自身の育児に対する平均点が最も高かったのはスウェーデンで79.5点となり、日本は最下位の64.2点だった。一方、パートナーに対する平均点が最も高かった国は、こちらもスウェーデンで71.2点。最も平均点が低かったドイツ(41.0点)との差は約30点に達した。
続いて、育児分担の割合について合計100%になるように答えてもらったところ、母親の割合が最も高かったのは日本で、およそ「母親8割:父親2割」という結果に。最も母親の割合が低かったスウェーデンは、「母親6割:父親4割」だった。
パートナーの育児への参加頻度については、スウェーデンとアメリカでは「毎日」との回答が7割を超えたのに対し、日本は3割程度だった。
次に、各国のワーキングママが育児を楽しいと思っているか調査した。その結果、「(楽しいと)とても感じる」と答えた人の割合が高い順に、スウェーデン(70.0%)、ドイツ(65.0%)、アメリカ(55.0%)、日本(35.0%)、韓国(14.0%)という結果に。日本や韓国では半数を大きく下回った。
そこで、働きながら育児をする上での悩みを聞いたところ、日本や韓国では「体の疲れが取れない」が、アメリカやドイツ、スウェーデンでは「子どもとの時間があまりとれない」がそれぞれ最多となった。
ベビーシッターや保育サービスの利用率、日本が最下位
ベビーシッター(ナニー)の利用状況について調べたところ、アメリカの利用率が断トツトップの52.0%。また、保育サービスの利用率についてはスウェーデンが断トツの77.0%という結果に。
一方、日本の利用率はいずれも最下位で、ベビーシッターが7.0%、保育サービスが25.0%と、外部サービスの利用が根付いていないことが浮き彫りとなった。