GMOインターネットグループでスマホ向け音楽ゲームの開発・運営を行うクロノスは、現在配信中の『8beatStory♪』に登場するキャラクター・空乃かなでとAI会話できる機能「空乃かなで AIトーク」を2月15日21時よりゲーム内で実装すると発表した。
『8beatStory♪』(エビスト)は2016年5月から配信中のアプリゲーム。近未来の学園「音の杜学園」を舞台に、夢・目標を持つ女の子たちが音楽を支配しようとするアンドロイドに仮想空間で行われる「音楽バトル」を挑むといった内容となっている。そんな『エビスト』がコンテンツとして大きな動きをみせたのが、2017年11月12日に行われた3rdライブにてサプライズ発表された「空乃かなで」の登場だった。
「かなで」はアンドロイドを生み出し音楽の世界を支配しようとする“Mother”によって作り出された人型のアンドロイド。Type_Zという新型アンドロイドのプロトタイプで、それまで生み出された型とは違い、仮想空間でなくても活動でき、音楽のスキルも高い。「かなで」を生み出すためにMotherが元としたのは、平家ことねというネットアイドルが以前に使用していたボーカルAIソフト。「かなで」はMotherに与えられた「音楽バトル」で人々を圧倒するという使命以外に、感情を持ってしまったがゆえに、自身を育て、一緒に歌ってくれた平家ことねと再び歌いたいという夢も持って生まれてきた。その夢のために「音の杜学園」へ潜入、そして「ハニプラ」メンバーの源氏ほたると出会うことになる。
実は、平家ことねという名前はほたるのネットユーザーネーム。しかし、普段はそのことをメンバーにも隠しているため、当然、「かなで」にも打ち明けることはなかった。自身がことねということを学園内の生徒やメンバーにバレないよう、「かなで」をかくまっていたほたる。ふたりは一緒に時間を過ごしているうち、次第に打ち解けていく。そして、いつの間にかふたりは「友だち」といえる存在になっていた。
しかし、Motherから生み出された「かなで」と、「生の歌声を届けることでしか生まれない感動を広めたい」というユニット「8/pLanet!!」(ハニプラ)の一員であるほたるは、どうしても「音楽バトル」を避けることができない。その時は、決して遠くはなかった。Type_Zが「かなで」と知ったほたるは彼女と対峙したときに取り乱し、またその圧倒的な力に「ハニプラ」も敗れてしまう。 その後、かなでを想うほたるの気持ちを理解したメンバーが絆を確かめ合い、「かなで」との再戦では見事に勝利を収める。バトルに負けた「かなで」はMotherの意向によりデータを消去されることに。しかし、消去される前にほたるから、自身がことねであることを告げられ、嬉しくもさみしそうに「忘れないでほしい、ありがとう」という言葉を残す。そして、「かなで」のデータは消されてしまうのであった。
……この騒動のなか、裏で活動していた理事長。メンバーの前では素知らぬふりをしていた彼女だったが、実は陰で「かなで」の体を回収していたのだ。
今回、実装されることになった「空乃かなで AIトーク」は、文字入力、または音声入力した言葉を投げかけると、その言葉を「かなで」が認識し、用意したデータの中から最も近しいと判断された答えがテキストとボイスで返ってくるというもの。全ユーザーからの質問を毎日自動学習することで、最初は不器用だった返答も少しずつニュアンスが近くなり、さらに返答の選択肢も広がることで喜んだり、悲しんだりといった感情表現をたくさんしてくれるようになるという。
ひょっとすると、今回のAIは理事長が回収し、データが抜かれた「かなで」が復活したものなのかもしれない。後日、シナリオライター「合同会社Re,AER」「葉巡明治」「喜多南」による、「かなで」の新作ストーリーも公開となるという。真相はぜひゲームで確かめていただきたい。
なお、「空乃かなで AIトーク」の実装を記念して、2月15日20時からニコニコ生放送の配信が決定。「ハニプラ」のメンバーである桜木ひなた役の社本悠、空乃かなで役の大橋彩香が出演し、AIトークの機能の紹介や、実際に機能を触っている様子などをみせるほか、プレゼント企画なども実施する予定とのこと。
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