三菱重工エンジニアリングは12日、埼玉新都市交通の新交通システムであるニューシャトル向けに、AGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)車両6両を追加納入すると発表した。

  • 三菱重工エンジニアリングがニューシャトル2020系を追加納入

同社はニューシャトルの既存車両を更新するものとして、2015年度から現在までに2020系車両を18両(「21編成」「22編成」「23編成」向けにそれぞれ6両)納入。今回は4番目となるゴールデントパーズの車体カラーを採用した「24編成」向けの車両6両を追加したことにより、編成ごとに7色で塗り分け、沿線の未来を描こうというコンセプトの「セブンドリームカラー」にまた一歩近づくことになるという。

ニューシャトル2020系の「24編成」では、最新の技術とデザインが投入され、これまでの沿線イメージを刷新した営業運転中の「21編成」「22編成」「23編成」を踏襲しながら客車や運転席などの改善が行われている。

  • ニューシャトル2020系の車内

客車は人の体に負荷をかける周波数を分析し、台車周りを再設計したことで、走行時の上下振動が改善され、よりなめらかな乗り心地に。ホールド感を高め、足の投げ出しを抑制するAGT用シート「G-Fit」のクッションに、最新の樹脂技術を新たに採用している。防犯カメラも設置。手すり位置を変更し、立客の安全をより確保した車両となる。

運転席は運転ハンドルを改善し、より安全に運転できるコックピットに。あらゆる体形の運転手に最適な運転ポジションで応える運転席となっている。