「東京マラソン2019」のオフィシャルパートナーであるアメリカン・エキスプレス・インターナショナルは、東京マラソン2019の参加者およびすべてのランナーのサポートを目指したプログラム「#amexrun for 東京マラソン 2019」を立ち上げ。その特典の一つとして、2月9日に東京・千代田区の「ジェットストリーム」で、ランナーと食をテーマにした「スペシャルランニング講座」を開催した。

  •  マラソンに適した食事とは? 「#amexrun for 東京マラソン 2019」特別講座

    講座に登壇した、長友佑都選手の専属シェフを務める加藤超也氏

イタリア料理店でシェフを務め現在は、トルコで活躍中のサッカー選手・長友佑都氏をはじめとするサッカー選手を食の面でサポートしている加藤超也氏が登壇し、ランナー向けの"持久力につながる食生活"について講義を行った。

運動の質は、食事が大きく影響する

近年はランニングがブームとあって、マラソン出場はもちろん、運動不足の解消やダイエットなどを目指し、トレーニングに励んでいる人も多いだろう。しかし、気になるのが"食事"のこと。せっかく運動をしても偏った食生活では元も子もない。プロテインを飲んでみたり、タンパク質が多い食事にしてみたり、「ランニンングに適した食事は何だろう?」と試行錯誤しているランナーも増えていると聞く。

  • 講座のテーマは、ランナー向けの"持久力につながる食生活"

今回の講義で加藤氏は、長友選手が実践している「ファットアダプテーション」という食事法を例に、ランナーに適した食事について解説。もともと怪我が多く、思うようにプレイに集中できず悩んでいた長友選手だったが、加藤氏と医学教授が提唱するこの食事法を取り入れるようになって、怪我が限りなくゼロに近づいたそう。

同食事法の特徴は、一般的な食事バランスガイドとは異なり、タンパク質:3、糖質:3、脂質:4という割合のメニューを取り入れること。よく「脂質を摂りすぎるのは良くない」という話を耳にするが、加藤氏いわく、「お金に例えれば、糖質は"現金"で脂質は"貯金"。現金を使い果たしてしまった時には、銀行で貯金を下ろしますよね? 運動もそれと同じで、試合やマラソンで糖質を消費したときに、脂質を使って補うことが大切なんです」とのこと。それが、怪我の防止や持久力の持続につながるのだという。

ランナーに適した食事とは?

それを意識したうえで、ランナーの食事にオススメなのは「お魚定食」と話していた。魚には良質な栄養素が豊富に含まれており、運動に適した食材。特に加熱調理を行わない"生"の状態が効果的とのことだった。長友選手も試合後、マグロを使用した「鉄火丼」を食べて身体のリカバリーをしているのだという。また、運動後はなるべく早く食べた方がいいそうで、できれば30分以内、もしくは1時間以内に食事をするのがオススメとのことだ。

  • 今日からの食生活に取り入れられる実用的な食事法を語る、加藤氏

そのような実践的な食事についての講義が行われた後、実際に加藤氏が作った特製スープが参加者全員に振る舞われた。もちろん、同氏が提唱する食事法を取り入れたメニューであり、また身体を温めるという点でもランナーにはスープが適していると、加藤氏は話していた。振る舞われたのは「鶏肉のトマトクリームポタージュ」と「エビとパプリカのポタージュスープ」の2品。

  • 「エビとパプリカのポタージュスープ」

  • 「鶏肉のトマトクリームポタージュ」

正直、栄養が重視されたメニューと聞くと味の方は今ひとつ……と思う人が多いかもしれないが、この2品は毎日でも飲みたくなるほど美味だった。いろんな食材の味がするし、味付けも濃い目だし、食べ応えも満点だった。「美味しくないけど健康のために仕方ないか……」という食事では、継続していくことが苦痛になってしまう。しかし、加藤氏は「たまにはご褒美に甘い物を食べるのもアリですし、何より無理をせずに続けていくことが大切です」と話していた。

  • 熱心にメモをとる人や積極的に質問をする人など、日頃からランニングに励む参加者たちは加藤氏の講義に興味深く耳を傾けていた

このほか、「#amexrun for 東京マラソン 2019」では、ランナーズサテライト「ジョグリス」の無料利用、オリジナルランニングTシャツのプレゼント、自分のランナータイプがわかる診断コンテンツ「ランナータイプ診断 -東京マラソンver.-」など、さまざまな取り組みを行っている。東京マラソンの参加者はもちろんのこと、日頃ランニングに励んでいる人、これからランニングを始めたいと思っている人も、ぜひチェックしてみてほしい。