はい、iPhoneには着信した電話の発信地(電話をかけてきた相手の所在地)を表示する機能があります。電話番号の下に「○○県△△市」などと市町村単位まで表示されるため、どのような属性の人物からの着信かを電話を取る前に把握できます。まったく縁もゆかりもない地名が表示されていれば、間違い電話か迷惑電話の可能性大と判断できることがメリットです。

ただし、この発信地表示機能は、「連絡先」に登録がない相手でかつ固定電話からの着信に限られます。「連絡先」に氏名登録がある相手は、「自宅」や「勤務先」といった連絡先での登録名になります。「連絡先」に登録がない相手からの着信で電話回線が携帯電話やIP電話の場合、発信地は「日本」という漠然とした表示になります。

発信地表示機能の根拠は市外局番ですから、「03-○○○○(東京)」のように市外局番では地域の特定が難しい場合は、区名がない「東京」だけの表示となります。大阪市、横浜市といった大都市圏からの電話も、区名までは表示されません。発信者の番号が不明な非通知電話の場合は、発信地どころか電話番号すら表示されない「非通知設定」として扱われます。

ところで、「連絡先」に登録がないにもかかわらず、電話をかけてきた相手を「もしかして:○○」と推測する機能がiPhoneには用意されています。この機能は、届いたメールの内容(署名欄など)を分析し、そこに記載されている電話番号をもとに相手を推測しますが、精度はかなりのものです。市外局番を判定根拠にする発信地表示機能に比べ、信頼度は格段に高いといえるでしょう。

  • 連絡先に登録がない相手から固定電話で着信があった場合、発信地情報が表示されます