AMDの最新GPU「Radeon VII」を搭載したグラフィックスカードが2月8日19時から日本国内でも販売となる。ここではグラフィックスカードメーカー各社の製品をまとめて紹介する。

Radeon VIIはAMDが2019年1月に発表したGPU。7nmプロセスで製造される「世界初のゲーミングGPU」をうたう製品だ。60個のCU(Compute Unit、1CUあたり64コアを統合、合計3,840コア)を統合する。

動作クロックは最大1,750MHzで、従来のRadeon RX Vega 64(64 CU / 4096コア)に比べ、同じ消費電力であれば25%のパフォーマンス向上を可能とする。また、16GBのHBM2メモリを搭載し、1TB/secのメモリ帯域を実現した。マイナビニュースでは大原雄介氏による性能検証も掲載しているので、合わせて確認してほしい。

今回各社が投入するのは、リファレンス設計を採用したモデル。3連ファンを備えたクーラーを搭載し、高い冷却性能を発揮。ユーティリティによってオーバークロックの調整も可能だ。

SP数は3,840基、動作クロックはベースが1,400MHz、ブーストが1,750MHz。メモリは4,096bit接続のHBM2、容量は16GB。PCとの接続インタフェースはPCI Express 3.0x4、出力インタフェースはHDMI 2.0b×1、DisplayPort 1.4×3、補助電源コネクタは8ピン×2、TDPは300W。ブリッジレスのAMD CrossFireに対応する。

各社の製品名と店頭予想価格は以下の通り。税込価格で9万円台半ばからといった価格感だ。

  • ASRock GV-RVEGA20-16GD-B:税別86,000円(税込92,880円)
  • ASUS RADEONVII-16G:税込99,000円
  • GIGABYTE GV-RVEGA20-16GD-B:税別88,800円(税込95,904円)
  • 玄人志向 RD-RadeonVII-16GB/HBM2:税別85,800円(税込92,664円)
  • MSI Radeon VII 16G:税別89,800円(税込96,984円)
  • PowerColor AXVII 16GBHBM2-3DH:税別86,980円(税込93,938円)
  • SAPPHIRE RADEON VII 16G HBM2 HDMI TRIPLE:税別89,800円(税込96,984円)

さて、問題なのは供給状況だ。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店やTSUKUMO eX.のツイートを見ると入荷数はかなり限られているようだ。確実にほしいという人は早めの動きを心がける必要がありそうだ。