米Qualcommは2月7日 (現地時間)、ミドルクラス向けのSnapdragon 7シリーズの新モデル「Snapdragon 712」を発表した。CPUの動作クロックを最大2.3GHzに高速化したSnapdragon 710 (最大2.2GHz)の性能アップグレードだ。Snapdragon 710は、Nokia、Oppo、Vivo、Xiaomiなどのスマートフォンに採用されている。
製造プロセスは10nm。CPUは64bitアーキテクチャ、オクタコアの「Kryo 360」、グラフィックスプロセッサは「Adreno 616」だ。ベクトル演算向けのDSPに「Hexagon 685」を搭載する。Snapdragon 710に比べて最大10%パフォーマンスが向上。ビデオ再生やストリーミング、ゲームなどを、普及帯のデバイスでより効率的に楽しめる。
ISP(画像処理プロセッサ)は「Spectra 250」。最大20メガピクセルのデュアルカメラもしくは最大32メガピクセルのシングルカメラをサポートする。また、Aqsticテクノロジーを用いたオーディオ機能が TrueWireless Stereo PlusテクノロジーとBroadcast Audioテクノロジーに対応する。
LTEモデムは「Snapdragon X15 LTE」を統合、カテゴリー15で下り最大800Mbpsだ。2つのSIMスロットで同時に4G待ち受けが可能なDSDV (Dual Sim Dual VoLTE)をサポートする。また、普及帯の一般的なスマートフォンなら15分で最大50%の充電が可能な「Quick Charge 4+」に対応する。