テレビ朝日のドラマ『おっさんずラブ』の瑠東東一郎監督が7日、都内ホテルで行われた「2019年第43回エランドール賞」の授賞式にゲストとして登場し、受賞した貴島彩理プロデューサーらをお祝いした。
この賞は、日本映画テレビプロデューサー協会が1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマなどを表彰するもの。『おっさんずラブ』からは、テレビ朝日の三輪祐見子氏、貴島氏、アズバーズの神馬由季氏、松野千鶴子氏が「プロデューサー奨励賞」を受賞した。
貴島氏は「『おっさんずラブ』は放送中はすごく視聴率の悪い番組だったので、なんとか沢山の人に番組を知ってもらいたいなという思いで取材を沢山受けさせていただきました。なので、こういう場でもごあいさつは私がさせていただいてるんですけど、ここにいる3人のプロデューサーの先輩なくして、この作品は絶対生まれなかったと思っています。なので、今日はプロデューサーチームとして4人でこの場に立たせていただいて一緒に賞を受けることができて、本当にうれしく思います」と、謙虚にコメント。
続けて、「作品をここまで愛されるように作ってくれた田中圭さん、吉田鋼太郎さん、林遣都さんをはじめとする多くのキャストの熱意と、無理な注文にも快く応えてくれた心強いスタッフのおかげで今があると思います。あらためてみんなにこの場を借りて感謝を伝えるとともに、夏に控えている映画に向けて少しでも沢山の皆さんに笑顔と感動を届けられるように頑張りたいと思います」と意気込みを語り、会場の一般客から大きな歓声があがった。
そして、お祝いのゲストして瑠東監督が登場し、「『おっさんずラブ』ってテーマもすごく難しくて、みんなで悩みながら作っていった作品だったんですけど、逆にシンプルに人間愛にまっすぐ向き合うっていうことを突き抜けてやっていこうとしたのが、『おっさんずラブ』だったと思います。で、その愛をキャストの皆さん、スタッフの皆さん全員が全力でまっすぐ取り組んでくれた、それが『おっさんずラブ』の世界観だったのかなと思います。そして、受け取っていただいた皆さんがあって、作品ができたのかなと思います」とコメント。
さらに、「“愛”ばっかり言ってて恥ずかしんですけど、本当に現場はすごく愛にあふれていました。その素晴らしい空気を作ってくれたのは、この4人のプロデューサーたちです。感謝しています」と称えた。
「2019年第43回エランドール賞」受賞者
●新人賞
志尊淳、葵わかな、田中圭、永野芽郁、中村倫也、松岡茉優
●プロデューサー賞
映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』増本淳(元フジテレビ)
テレビ『半分、青い。』勝田夏子(NHK)
●プロデューサー奨励賞
映画『カメラを止めるな!』上田慎一郎(監督)・市橋浩治(ENBUゼミナール)
テレビ『おっさんずラブ』三輪祐見子(テレビ朝日)・貴島彩理(同)・神馬由季(アズバーズ)・松野千鶴子(同)
●特別賞
『万引き家族』製作チーム
●アクターズセミナー受賞者
島丈明、梛野里佳子、林大樹、東野絢香、牧田哲也