『第46回NHK上方漫才コンテスト』(2016年)優勝、『M-1グランプリ2017』3位、そして昨年も敗者復活から『M-1グランプリ2018』で4位になるなど、多くの実績を残すお笑いコンビ・ミキ。

そんな彼らは3月から全国ツアー『ミキ漫2019 全国ツアー』を開催する。兄弟でコンビを組むに至った経緯や、2人の関係性、そして漫才やラジオへの想いなどを語った。

■弟・亜生「お兄ちゃんは絶対やと思っています」

  • ミキ

    ミキ(左から亜生、昴生)

――兄弟でコンビを組まれていますが、どのような経緯があったのですか。

昴生:僕が先に芸人になって活動していました。亜生は社会人として働いていましたが、「しんどい、芸人になりたい」という夢があったらしく、相談されてコンビ結成にいたりましたね。

――元々、お2人はお笑い好きだったんですか。

昴生:好きでしたね。テレビもずっとお笑い番組を見ていましたし。

亜生:『ごっつ』(『ダウンタウンのごっつええ感じ』)は一緒に見てましたね。僕はちょっと世代ではなかったんですが、お兄ちゃんの影響で見ていました。

昴生:でも『ごっつ』を今見ると、「あの時、なんで笑ってたんやろ」って思いますね(笑)。「トカゲのおっさん」の哀愁とか、子どもからすれば訳が分からないはずなのに、当時は本当に理解して笑っていたのかなと思います。

亜生:兄ちゃんもそれを言っているぐらいですから、僕はまったく分かってなかったです。「お兄ちゃんが笑ってる=面白い」と、笑っていましたね。

■兄弟の関係性は「すごくちゃんとしているかも」

――そういった兄弟の関係性というのは、現在では変化しているんですか。

亜生:いや、変わっていないです。基本的に僕の中では、お兄ちゃんは絶対やと思っていますね。

昴生:変わらないですよね。舐めた口きいたらしばきますし(笑)。

亜生:「お兄ちゃんが笑っているということは面白いんやな」ということは植え付けられています。

昴生:いまだにやりますからね。ひな壇に座っていても、僕の顔を見て「笑っていいんやな」と笑いだすんです。

亜生:小さい頃からのクセが抜けないんですよ。時々、僕だけ笑っていて「ヤバい」って(笑)。

昴生:別にええねん! 笑っても。

亜生:人の感性だから別にいいのに、ヤバいことしてると思っちゃうんです。

昴生:楽屋の大部屋で僕が話していて、亜生は離れたところにいて聴こえてないのに、僕が笑ったりすると「ハハ!」って笑ったりしますから。

亜生:心がこもってない笑いですよね。とりあえず笑っとけみたいな。僕が舞台とかでボケたときも一番最初にお兄ちゃんを見ますもん。これ笑ってくれてるのかなって。

昴生:めっちゃ視線感じるわ~。

亜生:今年31歳でこれやから、一生クセが抜けないでしょうね。ただ、そういった意味では、お兄ちゃんと弟という関係性がすごくちゃんとしているかもしれないです。

昴生:兄ちゃんってまだ呼んでる段階でね。この年で兄ちゃんはなかなかですよ(笑)。