フラッグシップからエントリーまで4製品が登場
2月6日、ロジクールはゲーミングブランド「ロジクールG」のヘッドセット製品を一新し、2月26日に発売すると発表しました。登場した新製品は次の4種類。このうち、上位2製品は、新しい50mmのPro-Gドライバを採用しています。
ロジクール G933s ワイヤレス 7.1 LIGHTSYNC ゲーミング ヘッドセット(以下G933s)
ロジクールG633s 有線 7.1 LIGHTSYNC ゲーミングヘッドセット(以下G633s)
ロジクール G431 7.1 サラウンド ゲーミング ヘッドセット(以下G431)
ロジクール G331 ステレオ ゲーミングヘッドセット(以下G331)
最上位のG933sのみ2.4GHzのワイヤレス接続を採用し、G633 / G431 / G331は有線ヘッドセットとなります。価格はすべてオープンで、直販価格はG933sが21,500円、G633sが17,880円、G431が11,130円、G331が9,130円となっています(いずれも税別)。
ちなみに、ひと足先に発表された米国市場での型番はG935 / G964 / G432 / G332と違いがありますが、これはアジア・パシフィック市場とそれ以外の地域でのマーケティング上の理由のためで、商品そのものは同一だそうです。
50mmのPro-Gドライバで低音域に厚み
ロジクールでコミュニケーションマネージャーを務める天崎志保氏は、「G933s」をはじめとした製品の詳細を説明しました。フラッグシップ製品となる「G933s」は、前世代の40mm Pro-Gドライバから10mm大型化した50mmのPro-Gドライバを採用することで、低音域の再現性をアップ。あわせてすべてのコンポーネントの設計を見直すことで、音響のバランスを取っているといいます。
他社ゲーミングヘッドセットとは異なり、G933sでは歪みが少なくゲームデザイナーが意図した音を正確に再現することにフォーカスしているとのこと。
DTS Headphone:X 2.0で11.1chサラウンドも対応
音響面では、DTS Headphone:X 2.0を採用することで最大11.1チャンネルのサラウンドを擬似的に再生に対応し、音だけで画面外の状況を把握しやすくしています。
また、マイクの口径も4mmから6mmにアップし、チーム内のコミュニケーション力を上げるようになりました。
さらにマイクブームを上に跳ね上げるだけでミュートになる「フリップミュート」機能が含まれたのはうれしいところです。駆動時間はワイヤレスながら最大12時間使えるほか、3.5mmステレオケーブルを接続すればPC以外での利用、バッテリ寿命を気にせずに利用できます。なお、G633sはG933sの有線版で、USB/3.5mmステレオケーブル接続となります。
G431とG331でもドライバを強化
G431はG430の後継製品となります。こちらは50mmの(Pro-Gでない)ドライバを採用することでリーズナブルになっていますが、USBサウンドアダプタの付属でDTS HeadPhone:X 2.0にも対応します。G331は、G633sからUSBサウンドアダプタを排して、さらにリーズナブルな製品となっています。
なお、DTS Headphone:X 2.0やカラーイルミネーション機能のLIGHTSYNCを利用するためにはLogicool G HUBというユーティリティソフトウェアが必要になります。このG HUBはLogicool ゲームソフトウェア(LGS)の後継にあたり、今後発売されるLogicool G製品はこれを使って機能調整を行う事になります。
G HUBは先日までベータ版での提供でしたが、1万以上のフィードバックを受けて改善されて正式版となりました。
「画面を見る必要がない」ゲームは音響が大事
発表会では、ロジクールGブランドアンバサダーを務める岸大河氏から、新製品を試した感想が紹介されました。
新製品の特長である50mm Pro-Gドライバに関しては「低音が従来製品より安定した。従来はゲーム空間にポツンと一人でいた感じだったが、50mm Pro-Gドライバではゲーム空間に包まれて動けるという感覚になった」といいます。また、低音の厚みが増したことで、銃撃音や足音が鳴る方向も認識しやすくなり、画面を「視認する必要がない」という、ゲームにおける音の重要性を再認識したといいます。
G431は50mmドライバとなったことに加え、イヤーパッドがメッシュから合皮に変わったことで低音が抜けにくくなり(FPSゲームで重要な)銃撃音や足音がハッキリわかるといいます。合皮によって気になるムレも考慮されており、(本体も側圧も)比較的軽いので、重さによってゲーム体験が阻害されることもないと語りました。