Webブラウザ「Firefox」がバージョン66 (正式版3月19日リリース予定)から、サウンド再生される動画および音声の自動再生をデフォルトでブロックする。サウンドを伴うメディアの自動再生でWebブラウジングが中断し、ネットの利用体験が損なわれるのを防ぐ変更だ。デスクトップ版とAndroid版に搭載する。
再生ボタンなどを、マウスやキーボードを使って押したり、画面をタップするといったユーザーによるインタラクションが起こる前の再生を"自動再生"と見なし、サウンド再生が伴う場合はブロックする。自動再生するビデオでサウンドがミュートされるように設定されていたら、ビデオの自動再生は機能する。
自動再生のブロックはURLバーに表示されるアイコンで確認できる。アイコンをクリックするとサイト情報のパネルが開く。そのサイトでサウンド付きの自動再生を利用したい場合はオプトイン形式になり、サイト情報パネル内の「自動再生サウンド」の「ブロック」を「許可」に変える。
MozillaのChris Pearce氏は、動画/オーディオ・コンテンツ提供者の自動再生ブロック対策として、クリックまたはkeyboard event handler、touchend eventを通じて再生されるようにするか、自動再生を重視するならサウンドをミュートした状態で提供し、ユーザーがコンテンツから簡単にサウンドをオンにできる「ミュート解除」のボタンをビデオ画面に配置するべきとしている。メディアの自動再生を制限しているブラウザでも、多くが音声ミュート状態の自動再生の実行をデフォルトで認めている。