不妊治療netを運営するF Treatmentはこのほど、「妊活・不妊治療に関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は2018年12月、妊活経験者および、現在妊活をしている20代~50歳代の女性750名を対象にインターネットで実施したもの。
妊活を始めてから不妊治療開始までどのくらいかかったか尋ねたところ、39.5%が「1年以上」と回答した。1年以上かかった理由として、62.7%が「不妊の存在(妊娠しにくい人もいるということ)を知らなかった」「不妊の存在は知っていたが、自分(またはパートナー)がそうかもしれないとは考えていなかった」と答えている。
さらに、不妊治療に関する補助金・助成金に関しても、64.8%が「知らなかった」「手続き方法が分からない」と回答した。
妊活・不妊治療中でも仕事を頑張りたいか尋ねると、32.1%が「頑張りたい」と答えた。しかし、71.2%が「不妊治療と仕事の両立に対して何かしらのハードル(不満、不安など)を感じている」と答えている。
不妊治療と仕事の両立における課題に関しては、「職場で休みを取ることが一般的でなく、休みづらい」(46.7%)が最も多く、「不妊治療のための休みは理解を得られないと思う」(37.6%)、「自分の仕事に穴をあける申し訳なさを感じてしまう」(35.7%)と続いた。
結婚当初の「子どもがいつ何人欲しいか」という「ファミリープラン」と比較して現在はどうなっているか聞くと、47.6%が「1年以上遅れている」と答えた。その理由として、なかなか妊娠しないという回答以外では「特に明確な原因がなく、なんとなく」(24.4%)が多い。
妊活や不妊治療に関する夫婦間の意識のギャップに関してあてはまるものを聞くと、「妻の方が積極的」が半数以上を占め、「夫の方が積極的」はわずか11.8%だった。妻が感じる夫との夫婦間ギャップで多いものは、「タイミングの良い性交渉を行うための配慮」(44.1%)、「妊活や不妊治療に関する情報収集の積極性」(42.6%)だった。
夫婦間ギャップを解消できない理由については、「強く言って夫婦の関係性を崩すのが怖いから」(29.8%)が最も多く、「実は自分も妊活や不妊治療をそこまで深刻に考える必要はないと考えているから」(23.5%)が続いている。