大井川鐵道は10カ月ぶりに全線開通する井川線(愛称「南アルプスあぷとライン」)で静岡県内の桜名所を訪ねる日帰りツアーを3月30・31日に実施する。
井川線は2018年5月8日に発生した土砂崩れの影響で閑蔵~井川間が不通となり、千頭~閑蔵間で折返し運転を行ってきた。復旧工事の進捗により、3月9日に全線開通することが決まっている。
今回のツアーは、全線開通で本来の姿を取り戻す井川線に全線乗車するとともに、沿線にある隠れた桜の名所・川根両国と県内有数の桜スポット・家山を一挙に訪ねるぜいたくな企画。静岡駅発着で、井川駅から井川線に乗車。大井川のV字谷渓谷や、鉄道橋としては河床からの高さ日本一を誇る関の沢橋梁の景観を楽しむ。写真映えするスポットとして人気の奥大井湖上駅や、国内唯一のアプト式鉄道区間も通過する。
川根両国駅で下車し、駅周辺を散策。駅近くの両国つり橋からは、鉄道車両や車庫、桜の木々が模型のように見える景色が楽しめるという。千頭駅からはSL列車「かわね路号」に乗車。家山では約1kmにわたってソメイヨシノなどが咲き誇る「家山の桜トンネル」を堪能する。
旅行代金は乗車料金や弁当代など込みで中学生以上9,800円・小学生7,800円。小学生未満(席なし・弁当なし)は500円。大井川鐵道ウェブサイトの受付専用フォームから申し込む。定員は1日あたり40名で、定員に達し次第、締切となる。