俳優の高橋克典が主演するテレビ朝日系ドラマスペシャル『庶務行員 多加賀主水が悪を断つ』(10日 21:00~23:05)に、原作者である作家の江上剛氏が出演することが決定した。
ロビーで困っている客に対応したり、ATMの使い方を案内したりする、銀行の“雑用係”=庶務行員である多加賀主水(高橋)が巨悪に斬り込むミステリーの第2弾。今回は「父親を銀行に殺された」と訴える小学生と出会った主水が、一家の再生のために奔走する。
『ラストチャンス 再生請負人』(テレビ東京系)では銀行の頭取役を演じた江上氏だが、今回は医師役に挑戦。原作には登場しない役柄で、瀕死の重傷を負った関係者の担当医として処置を施すシーンや、高橋演じる多加賀主水に冷静に状況を告げる深刻なシーンを演じる。
江上氏は「『ラストチャンス』で味をしめたため、役者さんや監督さんたちには大変ご迷惑をおかけしましたが、私としてはとても楽しい経験でした。医者という原作にはない役を頂き、演技指導もしていただき緊張しました」と振り返り、「これからも自分の原作がドラマ化されたら、出演しようと密かに野心を燃やしています。役者にのめり込みそうです」と話す。
また、高橋から「先生、名演技でしたよ」と褒められたといい、夏菜からも「まったく緊張されていませんね」と声を掛けられたとのこと。しかし、江上氏は「事前に私の出演シーンを拝見して、正直な気持ちですが『あかんなぁ』とがっくりしました。あらためて高橋さんたち役者さんのすごさを理解した次第です」と感服した。
そして、高橋について「私の望む多加賀主水像を見事に演じてくださっています。ぜひ長く愛されるヒーローに育てていただきたいと思います」と語っている。