JR西日本は山陽本線白市~西広島間で導入工事を進めてきた「D-TAS」に関して、西日本豪雨の影響により、使用開始時期が延期になったと発表した。
「D-TAS」(Database oriented Train Administration System)は、車両に搭載したデータベースにあらかじめ信号機の位置や曲線・分岐器などの位置と制限速度の情報を登録することで、列車は車輪の回転数で自列車位置を把握し、データベースに登録した設備に対して制限速度を超えた場合に、従来のATSと同様、自動的にブレーキを動作させられるシステム。データベースにさまざまな地上設備の情報を登録させ、運転支援機能を充実させている。
広島地区では山陽本線西広島~岩国間で「D-TAS」の使用を開始しており、山陽本線白市~西広島間で導入工事を進め、2019年春頃に使用開始する予定となっていた。今回の延期により、2020年春頃の使用開始に変更されている。使用開始時期の詳細は決まり次第、改めて告知するとのこと。