JR西日本は3日、吹田総合車両所奈良支所にて「八尾市制施行70周年記念事業×おおさか東線全線開業 コラボラッピング列車」の記念撮影会を実施した。同時に列車の洗車体験も行われた。
同社は大阪府八尾市による「八尾市制施行70周年記念事業」の取組みの一環で、八尾市に在住・在勤・在学する人から募集した「八尾市制施行70周年記念事業×おおさか東線全線開通記念」のデザインによるラッピング列車を運行する。応募作品は99点にのぼり、その中から最優秀賞1点、優秀賞7点の計8点が選出された。最優秀賞の作品はヘッドマークに、優勝賞の作品は車体広告デザインに採用されている。
当日はデザイン賞受賞者をはじめ、多数の八尾市民が参加した。ラッピング列車は奈良支所所属の201系6両編成を使用。車体前面に最優秀賞の作品がヘッドマークとして掲げられ、「河内音頭」を踊る浴衣姿の女性が描かれた。最優秀賞の受賞者は自身の作品が描かれたヘッドマークを前に、うれしさを隠しきれない様子だった。ちなみに「河内音頭」は八尾市が発祥地とされ、最多人数で踊る盆踊りとしてギネス世界記録も達成している。
車体側面のドア横に優秀賞の作品が貼られてある。全体的に色使いが鮮やかで、ウグイス色の車体色とマッチしている。ラッピング列車に使用さたれ201系の前面・側面の表示は、3月16日のおおさか東線全通時から見られる「おおさか東線 新大阪」に。LED式で表示され、違和感はなかった。
ラッピング列車の記念撮影の後、大和路線(関西本線)の大和路快速などで使用される221系による洗車体験が行われた。多くの参加者にとって、洗車体験は初めてのようで、列車がブラシで洗われるたびに驚きの声が上がった。
担当者によると、221系は白色塗装のため、他車と比べて水洗いの回数が多いとのこと。パンタグラフの汚れも手作業でていねいに拭き取るようだ。
「八尾市制施行70周年記念事業×おおさか東線全線開通記念 コラボラッピング列車」は2月4日から運行開始。5月頃までの運行を予定している。同列車は固定運用ではなく、おおさか東線の他に大和路線(関西本線)や和歌山線・万葉まほろば線(桜井線)などで運用されることもあるという。
運行初日の2月4日はおもに大和路線JR難波~王寺間、翌2月5日はおおさか東線放出~久宝寺間で運用予定。ただし、緊急時など変更となる場合がある。