パナソニックの海外現地法人は2月1日、フルサイズミラーレス「LUMIX S」シリーズを正式に発表した。高画素モデル「LUMIX S1R」(DC-S1R)と標準モデル「LUMIX S1」(DC-S1)の2機種が用意され、それぞれ標準ズームレンズ「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」(S-R24105)が付属するレンズキット(DC-S1RM、DC-S1M)を用意する。国内での発売時期や価格は明らかにされていない。

  • パナソニックのフルサイズミラーレス「LUMIX S1R」「LUMIX S1」が海外で発表された。国内での発表は未定となっている

撮像素子の画素数は、LUMIX S1Rが有効4730万画素、LUMIX S1は有効2420万画素。それ以外の機能や装備は両機種とも基本的に共通。

ボディー内手ぶれ補正機構とレンズ内補正機構をシンクロさせるDual I.S. 2により、6段分相当の5軸手ぶれ補正機構が働く。電子ビューファインダーは576万ドットの高精細有機ELパネルを採用。背面液晶は3方向のチルトに対応した3.2型(210万ドット)のタッチパネル式。動画撮影機能は4K/60pに対応(連続撮影時間は29分59秒まで)。ともに、6Kフォト(最大30フレーム/秒)と4Kフォト(最大60フレーム/秒)に対応する。メモリーカードはSDメモリーカードとXQDメモリーカードのデュアルスロット。

  • 写真のレンズは標準ズームレンズ「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」。このレンズが付属するキットモデルを用意するという

  • 背面液晶は縦位置撮影にも対応するチルト式。大型の電子ビューファインダーは576万ドットと高精細で、ファインダーの接眼部はとても大きい

  • メモリーカードはSDメモリーカードとXQDメモリーカードのデュアルスロットとなる

連続撮影した8枚の写真を合成して精細感の高い写真を生成するハイレゾモードは、高画素モデルのLUMIX S1Rでは最大16736×11168ドット、標準モデルのLUMIX S1では最大12000×8000ドットの写真が得られます。撮影には三脚が必須となります。

LUMIX S1の本体サイズはW148.9×H110.0×D96.7mm、重さは約1017g(SDメモリーカード、バッテリー含む)。LUMIX S1Rは、本体サイズはLUMIX S1と同じで、重さは約1016g(同)。

  • 標準ズームレンズ「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」を装着したところ

  • LUMIX Sシリーズ用の純正交換レンズや純正アクセサリー。シグマやライカの製品も合わせ、急速にラインアップが充実していくとみられる

東京五輪では機材修理や貸出のプロサポートも提供

海外発表と同じタイミングで、国内のパナソニックは東京2020オリンピック・パラリンピックにおける取り組みを発表した。

メインプレスセンター内に、LUMIXのサービスや修理を提供する拠点を設置。プロサポートサービス「ルミックスプロフェッショナルサービス」の会員や、LUMIXを使用するプロフォトグラファーを対象に、機材修理などのサポートを実施する。その場で修理が完了しない場合は、代替機材の貸し出しも行う。