「セキュリティ保護されていないネットワーク」とは、Wi-Fiの情報画面に表示されるステータスのことですね? 察するに、パスワードを入力する必要がない空港や駅に設置されている無償Wi-Fiアクセスポイントでしょうか。利用を開始する前、セキュリティに関する警告が画面に現れ、危険があることを了承させられたのではないかと思います。

この「セキュリティ保護されていないネットワーク」は、Wi-Fiの通信内容、すなわちiPhoneとインターネットのやり取りすべてが暗号化されていないという意味です。iPhoneから送信した情報はそのままインターネットへと流れていくため、もし悪意の人物に通信を傍受されればひとたまりもありません。メール(インターネットメール)のように暗号化処理を伴わないアプリを利用し、パスワードやクレジットカード番号など重要な個人情報を送信することは避けましょう。

ただし、WEBブラウザの場合事情が変わってきます。SSL暗号化通信に対応したWEBサイトに、同じくSSLに対応したWEBブラウザでアクセスすれば、そのWEBサイトとiPhone間の通信が暗号化されるようになります。Safariの場合、SSL対応のWEBサイトにアクセスするとURLバー(画面上部のアドレス表示欄)に鍵が現れ、アドレスの先頭が「https://」から始まるので見分けが付きます。サーバ運営者の審査が念入りに行われた証ともいえる緑色のURL(EV証明書を利用したSSL)であれば、なお安心です。

もうひとつ、VPN(Virtual Private Network)という通信サービス/アプリを利用する手もあります。VPNサーバとの通信は暗号化されるため、そのVPNサーバを介してインターネットに接続すればすべて暗号化されるようになるという仕組みですが、設定には多少の知識と手間が必要です。

  • 「セキュリティ保護されていないネットワーク」でも安全に通信できる方法はあります