アイペット損害保険はこのほど、昨年(2018年)の「ペットに関する支出調査」の結果を発表した。同調査は1月15日~18日、全国の犬・猫飼育者1,085名を対象にインターネットによるアンケートを実施したものとなる。
年間費用、犬は10~20万円、猫は5万円未満が最多
「2018年における、あなたのペット関連の合計支出(年間)は、いくらでしたか?」という質問に対し、犬飼育者では「10万円以上~20万円未満」がもっとも多く、33.1%となった。一方、猫飼育者では「5万円未満」が35.1%で最多となり、猫飼育者よりも犬飼育者のほうがペット関連支出が多い傾向にあることがわかった。
「あなたがペットを飼育し始めてから、もっとも当初の想定以上のお金がかかったものは何ですか?」に「病気やケガの診療費」と回答した人は、犬飼育者で41.9%、猫飼育者で35.2%と犬・猫飼育者ともにもっとも多い結果となった。また、「フード・おやつ」と回答した人は犬飼育者では9.3%だったのに対し、猫飼育者では20.0%と猫飼育者が犬飼育者を大幅に上回った。
「2019年のあなたのペット関連支出は増えそうですか?」という質問では、犬・猫飼育ともに「変わらなさそう」が最多だった。一方で「増えそう」と回答した人は、犬飼育者で40.2%、猫飼育者で27.7%となった。
「2019年のペット関連支出でもっとも増えそうなものは何ですか?」という問いには、犬・猫飼育者ともに「病気やケガの診療費」という回答がもっとも多く、それぞれ犬飼育者で51.7%、猫飼育者で38.6%だった。一方で「フード・おやつ」と回答した人は、犬飼育者では12.4%、猫飼育者では36.1%と大きな差が出た。
「自分よりもペットにお金がかかっているものは何ですか?」と聞いた。もっとも多かった回答は、犬飼育者では「病気やケガの診療費」が40.5%、次いで多かった回答は、「ワクチン・健康診断などの予防費」が31.2%だった。猫飼育者でもっとも多かった回答は「特になし」で41.4%だが、次いで多かった回答は「病気・ケガの診療費」の30.7%だった。
今回の調査では、犬・猫飼育者ともに、「病気やケガの診療費」「ワクチン・健康診断などの予防費」などのペットの健康に関する支出は飼育者自身に対するそれらの支出よりも高額になりがちということが判明した。
「あなたの支出を削るとしたら、何から削りますか?」という質問に対し、犬・猫飼育者ともに最多の回答は「食費」で、犬飼育者は26.8%、猫飼育者は27.6%だった。次いで、「趣味・娯楽費」が犬飼育者で22.9%、猫飼育者で20.7%、「被服費」が犬飼育者で15.0%、猫飼育者で15.9%と続いている。なお、「ペット関連費」から削ると回答した人は、犬飼育者で0.5%、猫飼育者で0.7%と、全体的に見ても低い割合となった。
今回の調査では、「2019年のペット関連支出でもっとも増えそうなもの」および「ペットを飼育し始めてから、もっとも当初の想定以上にお金がかかったもの」について、「病気やケガの診療費」がもっとも多い結果となった。また、自分よりもペットにお金がかかっているものに関する質問でも、犬飼育者では「病気やケガの診療費」がもっとも多く、次いで「ワクチン・健康診断などの予防費」という結果になったことから、ペットの健康に関する支出が多いことが明らかとなった。