スイスSIRIN LABSは1月29日、独自のセキュリティ機能を備え、仮想通貨の不正送金などを防ぐことを目的としたスマートフォン「FINNEY(フィニー)」を発表した。価格は999ドル。1月29日より日本での正式展開を開始する。まずは2019年1月30日に神奈川県横浜市で開催される「ジャパンブロックチェーンカンファレンス2019」にて、直接販売を行う。
FINNEYは、マルウェアやハッキングによって暗号通貨が不正に送金されることを防止するスマートフォン。本体上部をスライドさせると、本体ディスプレイとは独立した「セーフスクリーン」が現れる。セーフスクリーンは、コールドストレージウォレット(仮想通貨を保存するウォレットを、インターネットから完全に切り離された場所に保管する方法)を内蔵。FINNEYにセーフスクリーンが収納されている状態のときは、オフラインで仮想通貨を保護する。スライドさせてセーフスクリーンを使用するときは、セーフスクリーンがオンライン状態となり、インターネットを通じて仮想通貨の取引などが行える。
OSには、Androidをベースとして独自開発した「SIRIN OS」を採用。「SIRIN LABS DAppストア」での分散型アプリの購入や課金にも対応し、幅広い用途で仮想通貨の決済や送受金を安全かつシームレスに行えるとしている。
ディスプレイはノッチデザインのベゼルレス仕様。両面には3D Gorilla Glassを採用した。裏面はマット加工を施した3Dガラスカバーとなっている。フレームは独自フォルムのメタル製。
主なスペックは以下の通り。
- CPU: Snapdragon 845
- RAM: 6GB
- ROM: 128GB
- メインカメラ: 1,200万画素
- サブカメラ: 800万画素
- ディスプレイ: 6インチ(縦横比は18:9、画面解像度は1,080×2,160ドット)
- Wi-Fi: IEEE802.11 a/b/g/n/ac
- Bluetooth: 5.0