米Appleは1月29日 (現地時間)、同社の2019年度第1四半期 (2018年10月~12月)決算を発表した。Macやウエアラブル、サービスが過去最高の売上高となったが、中国市場の減速や米中貿易摩擦の影響でiPhoneの売上高が前年同期比15%減と落ち込み、2016年度第4四半期以来となる9四半期ぶりの減収減益となった。
10~12月期にAppleは、10月に「iPhone XR」を発売、Group FaceTimeや新しい絵文字をサポートする「iOS 12.1」をリリースした。そして米ニューヨーク州ブルックリンでスペシャルイベントを開催し、新しい「MacBook Air」「Mac mini」「iPad Pro」を発表した。
10~12月期の売上高は、843億1000万ドルで前年同期比5%減。内訳は「プロダクト」が734億3500万ドルで同7%減、「サービス」が108億7500万ドルで同19%増だった。純利益は199億6500万ドル、前年同期の200億6500万ドルからわずかに減少した。希釈化後1株利益は4.18ドル。以下は各製品カテゴリーの売上高(増減は前年同期比)。なお、2019年度第1四半期からAppleはiPhone、iPad、Macの販売台数を非公表としている。
- iPhone:売上高519億8200万ドル (15%減)
- Mac:売上高74億1600万ドル (9%増)
- iPad:売上高67億2900万ドル (17%増)
- ウエアラブル/Home/アクセサリ:売上高73億800万ドル (33%増)
- サービス:売上高108億7500万ドル (19%増)
売上全体に占めるiPhoneの売上の割合は62%。iPhone以外の売上高は323億2800万ドルで、前年同期比19%増だ。
2019年1〜3月期については、売上高550億〜590億ドルという見通しを示した。前年同期は売上高611億3700万ドルだった。