30秒で飲めるこだわりのマシン
ミツバチプロダクツのビジネスの根幹は、30秒でホットチョコレートを作り出せるマシン「∞ミックス(インフィニミックス)」の開発、製造を手がけ、それをパティシエやショコラティエ、飲食店などに販売することで、ホットチョコレートを普及させようというところにあるそうです。
浦さんによると、欧州のホットチョコレートは、店ごとにレシピが異なり、それぞれ独自のこだわりがあるとのことで、∞ミックスにはそうした無限の組み合わせ、という意味を持たせたそう。また、ホットチョコレートを作る職人ごとのこだわりに応えられるように、敢えて自動化はせず、独自開発のスチームブレンダー機構以外の機能は極力省いたシンプルな構成を1号機では採用したそうです。
そのため、一般的なホットチョコレートはチョコレート1に対し水や牛乳を4倍以上入れるのが普通ですが、∞ミックスを使えば、チョコレート1に対して水2、といった贅沢なホットチョコレートも作ることも可能で、浦さんも「香りを食べる感覚を味わえる」とその味を表現するほどです。また、「とあるショコラティエの方からは、単なるホットチョコレートという表現ではもったいない、という声もいただいているので、∞ミックスによるホットチョコレートを意味する新しい名称を生み出したい」ともしています。
作り方もシンプルなものにしており、1cm角程度に粗く砕いたチョコとそれに応じた水(液体は水以外のお茶やミルクなど、何でも大丈夫とのこと)をカップに入れて、∞ミックスのブレンダーの下に入れ込むだけ。∞ミックスのブレンダーから70~75℃に調整された蒸気がカップに注がれ、ブレンダーの刃により、蒸気で溶けたチョコレートが攪拌され、30秒ほどで出来上がりです。
実際に、製造工程を見せていただくと、チョコが溶けたあたりから、フワッと芳醇な香りが漂ってくるのが分かり、五感全体でチョコレートを感じることができるものとなっていました。また、見た目はココアのようですが、溶かすチョコごとに、そのチョコが持つ、本来の味が固形のときよりも、溶けて混ざることで、はっきりと分かるので、チョコ本来のおいしさをより味わいたい、という人にはおススメの飲み物となりそうです。