東武鉄道は29日、東上線のダイヤ改正を2019年3月16日に実施すると発表した。新たな列車種別「川越特急」の運転開始に加え、10周年を迎えた「TJライナー」を増発。「TJライナー」はダイヤ改正に合わせ、現行の座席定員制から座席指定制に変更される。

  • 東武東上線の車両50090型。3月16日のダイヤ改正から「TJライナー」に加え、新種別「川越特急」にも使用される

ダイヤ改正後に運転開始する新種別「川越特急」は、東上線池袋~川越間を最速26分で結ぶ特急料金不要の列車として、土休日に下り2本・上り4本、平日に下り2本・上り3本を設定。50090型をクロスシートで運転し、池袋~川越間の途中停車駅は朝霞台駅のみ。川越駅から先は川越市駅・坂戸駅と東松山~小川町間各駅に停車する。

下りは平日・土休日ともに池袋駅10時0分発・11時0分発の小川町行として運転され、池袋駅から川越駅まで26分、小川町駅まで61分で結ぶ。土休日の上り4本は16~17時台に森林公園駅を毎時0・30分発、川越駅を毎時22・52分発で運転。平日の上り3本は16~18時台に森林公園駅を毎時30分発、川越駅を毎時52分発で運転する。上りの池袋駅までの所要時間は平日・土休日ともに森林公園駅から49分、川越駅から27分となる。

「TJライナー」座席指定制列車に - 平日・土休日の下り増発

「TJライナー」は現在、平日18時台以降に池袋発森林公園・小川町行の下り13本、土休日17時台以降に池袋発小川町行の下り9本、平日朝に森林公園発池袋行の上り2本を運転している。3月16日のダイヤ改正後、平日・土休日の下りを増発。平日は現行の池袋駅18時0分発「TJライナー1号」より30分早い池袋駅17時30分発(小川町行)の列車を増発し、下り14本の運転とする。土休日は現行の池袋駅21時0分発「TJライナー17号」の後に池袋駅21時30分発・22時0分発の列車2本(ともに小川町行)を増発し、下り11本の運転とする。

同列車は座席定員制列車として運転されてきたが、ダイヤ改正後は座席指定制列車に変更。チケットレスサービスまたは自動券売機の座席表から希望の座席を事前に確保できるようになり、希望の座席を求めて列車到着前から並んで待つ必要がなくなるため、利便性がさらに向上するという。

なお、現行の「TJライナー」着席整理料金は平日・土休日の下りが310円、平日朝の上りが410円(ふじみ野駅から乗車した場合は310円)だが、ダイヤ改正後の「TJライナー」座席指定料金は平日・土休日の下りが大人360円・小児180円、平日朝の下りが大人460円・小児230円(ふじみ野駅から乗車した場合は大人360円・小児180円)となる。座席指定料金に小児料金を新設することで、「土休日等のお出かけ、レジャー、お買物の帰り等、お子さまとご一緒のご家族連れのお客さまにも気軽にご利用いただけます」とのこと。

東上線のダイヤ改正ではその他、土休日朝に東京メトロ副都心線から直通する快速急行のうち、森林公園行となっている3本を小川町行に変更し、森林公園駅での乗換えを解消。土休日の池袋発川越市行の下り最終列車が15分繰下げとなるほか、土休日に川越市駅・小川町駅を発車する池袋方面の上り最終列車も時刻が繰下げとなる。越生線では坂戸駅における東上線との接続を考慮し、一部列車の運転時刻を変更する。