エン・ジャパンは1月25日、「経営者の採用」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は1月7日~15日、同社運営の転職サイト「ミドルの転職」を利用している転職コンサルタント103名を対象に、インターネットで行われた。
はじめに、「経営者(社長、CXO、取締役など)の求人は増えていますか?」と質問した結果、29%が「増えている」と回答。経営者の採用が多い企業の特徴を聞くと、企業タイプは「ベンチャー企業」(53%)や「中堅・中小企業」(47%)が多く、「ベンチャーは企業の成長が早く内部の人材では対応できないから」「中小企業では、社長候補者のブレーンや後継者を求めている」とのこと。また、業種については「IT・インターネット」(47%)や「メーカー」(46%)が上位となった。
続いて、経営者候補の中で特に需要が高い人材の特徴を聞いたところ、年齢層は「40代後半(45才~49才)」(60%)が最も多く、「一定の経験が必要なことに加え、年齢50歳を超えると定年までの期間が短いため、40代を希望される求人が多い」「30代から候補者としてOKという要件もあるが、実際に実績とスキル、人物面が揃って充実しているのは40代であることが多いので」とのこと。また、現年収帯では「1,000~1,199万円」(44%)や「800~999万円」(41%)が多かった。
経営者の採用時に企業が求めるものを尋ねたところ、「将来ビジョンを掲げられる資質」(61%)が最も多く、「経営には具体的なビジョンがないと難しい」「部下を巻き込んで、ビジョンを現実にしていく実行力が求められる」という意見が。
次点は「人間的な魅力」(55%)で、「中途入社をしても、既存の社員がついていきたいと思うような人物であることが大事」「人間的魅力がなければ、コミュニケーションを含めた企業内モチベーション向上につながらない」という声が寄せられた。
なお、今後の経営者の求人については、半数以上となる56%が「今後増えていく」と回答した。