2020年に開催される東京オリンピックで正式種目となり、注目が集まるスポーツクライミング。その競技の一つである「ボルダリング」の日本一を決める第14回ボルダリングジャパンカップが1月26~27日、東京都・駒沢オリンピック公園屋内球技場で開催された。
ボルダリングとは、高さ5メートル以下の壁に設定された複数のボルダーを、制限時間内にいくつ登れたかを競う競技で、各ボルダーの制限時間内であれば複数回トライでき、少ない回数で登ることも重要な要素となっている。順位は完登したボルダー数で決まり、同数の場合は各ボルダーに定められた「ゾーン」と呼ばれる高度に達した数である「ゾーン獲得数」の多寡で優劣を決める。
まず26日に男女予選が行われ、27日に準決勝と決勝が開催された。女子は昨季にワールドカップ総合優勝を果たした野中生萌(みほう)選手が初優勝した。
2年連続で12度目となる優勝を狙った野口啓代(あきよ)選手は野中選手とと同じ3完登だったが、ゾーン獲得数で下回り惜しくも2位に。2017年大会で最年少Vを飾った伊藤ふたば選手が3位だった。
一方の男子は石松大晟(たいせい)選手が1位、2016年の世界選手権で日本人として初優勝した楢崎智亜(ともあ)選手が2位、ユースオリンピック優勝の土肥圭太選手が3位という結果になった。