ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。26日(18:56~)の放送では、「地図で見るとよくわかる!日本と世界の今」SPと題して、お金、健康、防災、防衛のことなどについて解説した。
同局の丹羽敦子プロデューサーは「『地図で見ると―』はこれまでに何度か放送している特集です。一見とっつきにくそうな話題でも、地図を使って視覚的に説明すると意外とすんなりよくわかる! を目指した企画です」と説明。
さらに「年明け間もない、まだ正月気分が抜けきらない時に収録したんです」と振り返り、「なので、去年から前もって色々なネタを用意していたんですが、年末から年明けにかけて、中国のファーウェイをめぐる問題や、レーダー照射をめぐっての日韓関係の悪化などがありました。池上さんの『やっぱり新しいニュースをもっと入れないとこの番組らしくない!』という一言で、最新のネタも入れ込む形になりました。いかがでしたでしょうか」と語る。
しかし収録後、池上氏は「やっぱり日韓問題とか米中問題は短い時間じゃ説明しきれないよね。もっとちゃんとやろうよ」と解説し足りなかったようで、次回(2月9日 18:56~)は日韓関係と米中関係、北方領土をめぐる交渉が行われている日ロ関係について、たっぷり解説するとのことだ。「米朝会談の開催も見えてきましたし、こういう国際的なニュースが動いているとき、池上さんはかなり熱くなります(笑)」(丹羽P)。
兵器オタクでもある池上氏。丹羽Pは「『日本が空母を持つかもしれない。これは大ニュースだよ!』ということで、ご本人たっての希望で模型も使いながら説明いただきました。模型についても『エレベーターはちゃんと上下させよう』とか『ヘリコプターのプロペラも開くようにしよう』とか、いろいろ細かく注文いただいたんですけど…。予算と時間の都合でそこは実現できず、申し訳なかったです」と明かした。
そして「池上さんは兵器オタクだけあって、説明に使うイラストについても非常に細かくて。たぶん普通の人だと、ロシアの空母とアメリカの空母、パッと見て区別つかないと思うんですけど、そのあたりも非常にお詳しく、『これだとロシアの空母になっちゃうから、カタパルトをさ…』などいつも詳細に直していただいています」と笑顔で振り返った。
また、丹羽Pは、池上氏が警視庁の防災に関するツイートのクオリティーの高さに驚いていたと明かす。「去年、池上さんが北海道に地震の取材に行かれた時、ペットボトルと懐中電灯を組み合わせて使っていた人を何人か見かけて、『どうやってみんな知ったんだろう?』と不思議に思っていたそうなんです。『警視庁のツイートで発信してたんだね』と納得されていました」(丹羽P)。
次回(2月9日 18:56~)は、徴用工判決やレーダー照射問題などで揺れる日韓関係、北方領土問題での交渉が続く日ロ関係、世界が注目する米中関係について詳しく解説する予定だ。