オージス総研は、ファイル転送サービス「宅ふぁいる便」が不正アクセスを受け、約480万件のユーザー情報が外部に流出したと明らかにした。現在サービスは停止しており、再開時期は未定だ。
同社は1月22日、「宅ふぁいる便」サーバー内に不審なファイルがあることを確認し、同日中に第三者機関を含めた調査を開始した。1月23日に被害防止のため「宅ふぁいる便」のサービスを停止し、24日にサービス停止の告知とお詫びを発表。翌25日にユーザー情報の流出を確認したという。
流出したユーザー情報は、メールアドレス、ログインパスワード、生年月日、氏名、性別、業種・職種、居住地(都道府県のみ)。現在利用している会員の情報に加え、すでに退会した会員の情報も含まれる。流出件数は約480万件。現時点で具体的な被害は確認されていないという。
「宅ふぁいる便」で送られたデータの漏洩については調査中。また、企業・法人向けの「オフィス宅ふぁいる便」は別のシステムで運用しているため、被害はないという。
同社はユーザーに対し、「宅ふぁいる便」と同一のユーザーID(メールアドレス)、ログインパスワードで別のWebサービスを使っている場合は、該当Webサービスのログインパスワードを変更すること、そして1月13日~1月23日まで「宅ふぁいる便」を利用したユーザーはファイルを送信できていない可能性があるため、確認するよう呼びかけている。なお、サービスの復旧までは「宅ふぁいる便」の退会手続きはできない。