アクアは1月24日、冷凍冷蔵庫の新製品「TZシリーズ」を発表した。発売は3月上旬を予定しており、推定市場価格は27万円前後(税別)。

ラインナップは、サテンシルバーとダークウッドブラウンの2種類。世界的なプロダクトデザイナーとして知られる、深澤直人氏がデザインを手掛けた。インテリア性が高く、洗練された外観となっている。

  • アクアの冷凍冷蔵庫の新製品「TZシリーズ」。サテンシルバー(右)とダークウッドブラウン(左)の2種類を展開。外観は、クローゼットのような家具を彷彿とさせる

TZシリーズの定格内容積は512L。冷凍室の容量は116L(製氷ユニットを除く)と、500Lクラスの冷凍冷蔵庫では最大級だという。冷凍室が6つの棚に分かれているのも特徴だ。

本体サイズはW830×H1,825×D635mmで、500Lクラスの冷凍冷蔵庫としては奥行きが非常に薄くなっている(アクアによると、730mm前後が一般的だという)。奥行きを抑えたことで、食品を取り出しやすく、内部も見渡しやすい。冷蔵室、冷凍室ともにLED庫内灯がふんだんに設置されているため庫内が明るく、食品を探しやすい仕様だ。

  • 冷凍室のレイアウト。左右2つに分かれ、それぞれが3段で構成されている。細かく仕切られた引き出しで、中身を整理しやすい

  • 冷蔵室のレイアウト。500Lクラスの冷凍冷蔵庫としては薄い設計で、女性でも奥まで手が届きやすい

性能・機能面では、アクア独自の「旬鮮フリーザー」を採用。霜取り運転時に作動するヒーターの熱を遮ることで、庫内の温度低下を防ぎ、食材への霜の付着や冷凍焼けを抑え、食材の鮮度を保つとともに、省エネ性能も高める。

  • 上部にある部品「フレッシャー・シールド」によって、ファンを遮蔽でき、ヒーターが作動する霜取り運転時に庫内に熱が伝わるのを防ぐ

独立した野菜室は設けず、冷蔵室内に「旬鮮野菜ルーム」(26L)を設置。冷蔵室の中で一番低い位置にあり、出し入れしやすい構造だ。このほか冷蔵室には、0度前後の温度帯で肉や魚を保存するスペース「フレッシュストッカー」も旬鮮野菜ルームの上に備える。半密閉構造により、食品の乾燥を抑えることが可能だ。

  • いわゆる野菜室にあたる「旬鮮野菜ルーム」は、冷蔵室内に配置。チルドルームにあたる「フレッシュストッカー」はその上に備えている。フレッシュストッカーは横長の引き出し式で食品を見やすく、出し入れも容易。冷蔵室の内部は7個の大型LEDで照らされており、各段のパネルも透明で光が透過するため、とても明るい

  • 冷蔵室内には多数のドアポケットや小さな収納スペースを設け、小物も整理しやすい

  • 冷凍室で一番上の段には、急速冷凍用のスペースがある。スライド式で、デッドスペースが少ないのも好印象だ

  • 奥行を抑えながら庫内スペースを確保し、高い断熱性を担保するために、庫内は真空断熱材が本体ギリギリまで敷き詰められている

  • 側面や背面も可能な限りフラットな形状に収めるなど、究極までこだわったという外観

TZシリーズはアクアの冷凍冷蔵庫において最上位モデルにあたる。薄型設計シリーズとしては初代モデルと位置づけており、アクアは今後ラインナップの拡充も検討しているとのことだ。