画像や書類を友人のiPhoneにAirDropするつもりが、知らない人のアイコンをタップしてしまった……実は、よくある話です。『写真』アプリから画像をAirDropするときには、付近のiPhone/iPadが送信先候補として横一列に並ぶため、誤タップしてしまいがちだからです。

タップにより送信先を指示されたiPhoneは、誤った相手ということは知る由もありませんから、相手の画面に書類を受け取るかどうかの意思確認を行うダイアログを表示します。「受け入れる」ボタンがタップされれば、書類を受け取る手続きが開始され、「辞退」ボタンがタップされれば処理がキャンセルされます。

相手が辞退してくれればいいのですが、ダイアログに表示された書類を面白がれば、辞退せず受け入れるかもしれません。いちど書類を送信/受信する手続きが始まるとキャンセルできないため、重要な書類や恥ずかしい写真をAirDropした場合、取り返しのつかない事態に発展する可能性も出てきます。

"AirDrop誤タップ"を起こしてしまったら、相手の人となりをAirDrop送信画面に表示されたアイコンと名前から推測するしかありません。そもそも、混雑した電車の中や駅のホームのような場所では人物の特定が困難ですから、どうか削除してくれと頼むことは難しいでしょう。

混雑した場所で写真を一方的にAirDropしてくる輩が話題の昨今ですが、それは受け取る側のセキュリティの甘さ(受信条件を「すべての人」にしていた)が原因です。間違ってAirDropしてしまう場合は、送信側の"手もとが狂う"ことが原因ですから、なかなか防ぎようがありません。とはいえ、不特定多数がいる場所でのAirDropを避けることである程度回避できます。後悔しないよう、慎重に利用しましょう。

  • 不特定多数が集まる場所での"AirDrop誤タップ"に注意しましょう