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【この記事のエキスパート】
生活道具研究家:湊谷 明子(みなとや・あきこ)
2006年より料理、掃除、雑貨、住宅などのジャンルで執筆している。夫と二人暮らし。
道具オタクで、家にあるほぼすべての道具について、使い勝手とその道具のストーリーを語れる。
趣味は山登り。登るのはもちろん、山道具の奥深さを追求するのもライフワークとなっている。
本記事では、人気のテフロン加工フライパンの選び方やおすすめランキングをご紹介。500人へのアンケート調査や口コミも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
テフロン加工フライパンとは?
「テフロン加工」とは、焦げつきにくく、お手入れをカンタンにするために、フライパン表面をフッ素樹脂でコーティング加工したものです。
テフロン加工とフッ素樹脂加工の大きな違いは、コーティングで使われているフッ素樹脂の種類が違うところです。テフロン加工のフッ素樹脂は大手化学メーカーのデュポン社のフッ素樹脂を使用しており、その他のフッ素樹脂が使われているフライパンはフッ素樹脂加工と呼ばれています。
すなわち、テフロン加工もフッ素樹脂加工のうちのひとつといえます。
メリット:食材がくっつきにくい
テフロン加工のフライパンの最大のメリットは食材が焦げ付かず、フライパンにくっつきにくいところです。理由としては、フッ素樹脂には非粘着性という性質があるためです。また、少量の油で調理が済むところも魅力です。
メリット:汚れが落ちやすく洗いやすい
テフロン加工のフライパンは滑りがいいので、水で流すだけでも汚れがさっと落ちやすいのが特徴です。また調理の油も少量で済むので、鉄製のフライパンに比べるとベタつきもさほど感じないかもしれません。ただし、タワシなどでテフロン加工をこするとコーティングが剥がれてしまうので柔らかいスポンジで洗うようにしましょう。
テフロン加工フライパンの選び方
フッ素加工フライパンが使いやすいとはいっても、何を「使いやすい」と感じるかは人それぞれ。ここでは、テフロン加工を含めた、フッ素加工フライパンの選び方を5つ紹介します。
【1】加工の耐久性をチェック
【2】フライパンの重さで選ぶ
【3】ガス or IH対応かチェックする
【4】SGマークがついていると安全!
【5】人気メーカー・ブランドから選ぶ
それぞれ解説しているので参考にしてみてください。
【1】加工の耐久性をチェック
耐久性を高めるためには、コーティング層の数を増やしたり、厚くしたりする必要があります。
フッ素樹脂に、それぞれマーブル(大理石)、人工ダイヤモンド、金属の一種であるチタンを混ぜて加工したものを、「マーブルコート」「ダイヤモンドコート」「チタンコート」と呼びます。混合物が入っているため、フッ素樹脂加工だけのものより加工表面が傷つきにくくて剥がれにくい点、結果として耐久性があります。
フッ素加工技術のひとつであるテフロン加工には、星1つから6つまでのグレードがあり、星が多いほど耐久性が高い商品です。耐久性を基準に選ぶときは、星6つの最高グレードのテフロン加工フライパンを選びましょう。
【2】フライパンの重さで選ぶ
使いやすさの重要なポイントになるのが、「軽さ」。できれば店頭で手にとって、感覚を確認してから買いたいところですが、「軽さ」を売りにする商品を意識して選ぶのもおすすめです。
「軽い」フッ素加工コーティングとしてはダイヤモンドコーティングやチタンコーティングなどがあります。また、IHコンロに対応したフライパンとガス専用のフライパンなら、一般にガス専用のフライパンのほうが軽くなるので、ガスコンロの人はガス専用を選ぶといいですね。
【3】ガス or IH対応かチェックする
フライパンを選ぶときは、「ガス専用」「IH対応」など、対応している熱源を選ぶ必要があります。ガス、IHヒーター、ハロゲンヒーターなど、ご自宅の熱源に対応しているかを確認しましょう。
自宅がガスコンロであれば、「ガス専用」のほうが一般に軽くて使いやすいのでおすすめ。ただし、今後自宅をIHコンロに変える可能性がある場合などは、「IH対応」のものならおおむねガス火にも使えるので、安心ですね。
【4】SGマークがついていると安全!
IH対応のフライパンは、一般財団法人製品安全協会が安全性品質の基準を定め、製品のテストを行っています。この基準に合格すると、SGという大きなロゴが書かれたシールが商品に貼られます。安全性の証拠にもなるので、購入する際は確認するようにしましょう。
【5】人気メーカー・ブランドから選ぶ
ある程度の価格のものなら長く使えますが、安いものはフッ素加工がもたないので、定期的に買いなおす必要もでてきます。ある程度のメーカー、ブランドのものを買って、コーティングの貼り直しをするのもよいでしょう。多少お値段がはっても、いいものを買って長く使うというのは、環境にもいいですし、使いやすさの面でもおすすめです。
ティファール
ティファールというブランドは、皆さんも耳にしたことがあるかと思います。「取っ手の取れるティファール」シリーズはCMでもよく見かけますよね。
ティファールのフライパンは、取っ手が取ることができ、綺麗に収納したい人にはおすすめです。6層インテンシウムコーティングというもので作られており、耐久性もあるため、焦げ付きにくく長持ちするのが特徴です。また熱伝導が良いので、少量の油でしっかりと調理することができる機能性も持ち合わせていますよ。
ビタクラフト
1939年の創業以来、「家族の健康は家庭料理で守っていく」というアメリカの建国精神に基づいた健康調理を提唱し続けているビタクラフト。社名のビタクラフトは、「ビタミン(ビタ)を逃さない手作り(クラフト)の鍋」に由来があります。
テクノロジーを駆使した無水・無油・多才鍋やフライパンは、熟練のクラフトマンが一つ一つ手作りで作り上げることにこだわり、その品質の高さは世界最高級の調理器具メーカーとして人気を集めています。
【エキスパートのコメント】
耐久性を重視するなら、価格とブランドに注目
フッ素加工フライパンは価格帯がさまざまありますが、ある程度の価格(市場価格でおおむね4,000円前後から)とブランドのものを選ぶと、耐久性が上がり、長く使えます。
ティファール、ビタクラフト、北陸アルミ、貝印、京セラなどの日本市場で長く実績を持つブランドは安心です。