2018年の元日に放送された日本テレビ系『おもしろ荘』をきっかけに大ブレイクを果たしたお笑い芸人のひょっこりはん(31)。SNSでも芸能人や一般人がひょっこりはんの真似をして“ひょっこり”した動画や写真が多く投稿され、大きなブームを巻き起こした。8月に発売された絵本『ひょっこりはんをさがせ!』は、タレント本では異例のロングセラーとなり、10万部を突破。発売から4カ月で第2弾が発売され、人気を証明した。そんな大活躍の2018年を振り返るとともに、気になる今後の活動について本人に直撃した。

  • ひょっこりはん

    ひょっこりはん 撮影:蔦野裕

――テレビやイベントに引っ張りだこ、まさに大ブレイクの2018年になりましたが、振り返ってみていかがですか?

劇的に変わりましたね。これだけ劇的に変わることがこれからあるのかなっていうくらい『おもしろ荘』からガラッと人生が変わって、休みなくこんなに働いたことも今までないですし、人からこんなに“ひょっこり”を求められたこともないですし、1年ずっとうれしかったです。周りの環境も変わって、街で顔を指されることもなかったですし。でも、自分自身は2年前、3年前と変わっていないので、不思議な感じもあります。

――2019年はどんなプランを考えていますか?

2018年にいろんな仕事に挑戦させてもらって、子供たちに向けてやったり、ナレーションとか声の仕事も楽しかったので、2019年もいろいろ挑戦したいですね。あと、海外の人が声をかけてくれたり、海外でひょっこりはんが話題になっていると聞いたこともあるので、2019年は海外にも広めていきたいです。絵本も国籍関係なく海外でも楽しんでもらえると思いますし、いろんな人が遊べるツールとしてひょっこりはんを伝えていけたら。“ひょっこり”の伝道師というか(笑)。絵本のほかにも、ゲームとかいろんな展開ができると思いますし、いろんな形でみなさんに“ひょっこり”を楽しんでもらえる活動をしていきたいです。

――ひょっこり芸以外もやってみようと思うことはありますか?

ひょっこり芸だけでやっていこうと覚悟を決めるまでは、ほかのこともやった方がいいのかなと考えたこともありましたが、ひょっこりはんという名前からして自分にぴったりだなと。今はひょっこりはんをやるために芸人になったんだと思っています。ひょっこりはんっていうレールを敷いて、何か迷ったらここに戻ってきた方がいいという意味でひょっこりはんという名前をつけた。最初は迷っていていろんなネタをやったんですけど、ひょっこりはんに戻ってネタをやったらうまくいったので、ひょっこりはんを続けていくことが僕の使命だと思っています。いろいろアレンジできるので、無限の可能性を信じて(笑)

――ひょっこりはんとして活動を始めた最初は、違うネタをやられていたんですね。

ひょっこりはんという名前にしたときからイメージはあったんですけど、まだこの芸はやっていなくて。ひょっこりはんが顔を出す芸をやったら、それ以外何もできなくなるという怖さがあってほかのネタもやりました。でもうまくいかず、ひょっこり芸をやり始めたらうまくいって、自分を信じるのが一番だなと。ひょっこりしたときに本当にしっくりきて、そのときの感覚がすごかったんです。それで続けたら世の中に広まって、流行語にもノミネートされるくらいになったので、信じてやることは大事だなと感じています。

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――ひょっこり芸1本でいくと決めるまでに、誰かに相談したり、助言をもらったりしたことはありますか?

「ひょっこりはんで大丈夫なの?」っていろんな人から言われていたんですけど、若手芸人をよく見てくれている構成作家の山田ナビスコさんが「すごいおもしろい」って言ってくれて、ナビスコさんの意見はよく聞いていました。「ただ顔出しているだけやん」とか賛否分かれるネタだと思うんですけど、認めてくれる人の話の意見ばっかり聞いてやってきました(笑)。

――ブレイクしてからは、ひょっこり芸1本に迷いはなく?

迷いはないです。これでいいんだと信じています。

――2018年は「Yahoo!検索大賞2018」のお笑い部門賞を受賞され、「『現代用語の基礎知識』選 2018ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされましたね。

ありがたいなと。流行語大賞もノミネート30語に入れたというので十分だと思っています。

――今後、狙いたい賞はありますか?

賞というより、“ひょっこりはん”が常用語になるといいなと思っています。それで『広辞苑』に載る! めちゃくちゃでかい野望ですけど、そういう風に普段使われる言葉になったらいいなと。賞だと、「メガネベストドレッサー賞」とか、髪の毛がサラサラなので髪の毛の賞(「ベスト スタイリング アワード」)とかいただけたらうれしいですね(笑)

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