阪神電気鉄道は22日、台湾の桃園メトロと相互連携協定を1月21日に締結したと発表した。沿線にさまざまな観光地を有し、加えて人気球団が本拠地とする野球場も沿線にあり、観客の輸送を担うという共通点があることから、両社が連携することで新たな相互送客の実現をめざすという。

  • 相互連携協定の締結式の様子

とくに阪神電気鉄道は、2016年から阪神甲子園球場において阪神タイガースが主催するプロ野球の公式戦のうち一部の試合を「台湾デー」として開催。台湾グルメを提供し、台湾に関する特別イベントを実施してきたことで、台湾観光局から「2018台湾観光貢献賞」を授与されるなど、台湾に向けた施策に注力してきた。

今後、より多くの台湾の人々に阪神沿線を訪れてもらい、また阪神沿線から台湾を訪れてもらえるように連携して相互送客に取り組むことで、日本台湾間の観光振興や交流人口の増加に貢献し、ひいては両社の持続的な発展を実現していくとしている。

取組みの内容としては、両社の広告媒体を活用したプロモーション、両社の鉄道による沿線観光を促進させるツールの開発、両社沿線の野球場を初めとした観光施設を活用した相互送客キャンペーンを予定し、具体的な施策の内容については決まり次第、告知する。

  • 桃園メトロの車両ラッピング

桃園メトロでは、相互連携協定締結を機に、阪神沿線の魅力を伝えるプロモーションを桃園メトロ線の駅や車両で展開。普通用車両4両1編成に阪神沿線の観光地や見どころをちりばめたデザインのラッピングを施すほか、看板広告掲出やデジタルサイネージでの広告掲出などを実施する。このプロモーションは1月21日から6カ月間を予定している。