海外からの観光客の姿を見かけることも多く、日頃から様々な国の人たちが行き交う東京・新宿。近年、ますます混沌とした雰囲気の街と化している印象だ。そんな新宿で、外国人観光客もビックリな、「日本食×パエリア」というエキゾチックなメニューが誕生したと聞いて、早速食べに行ってきた!

  • 「パエリアンピーシーズ」でエキゾチック・ジャパンなパエリアを食べてみた

    海老天はオーダーが入ってから揚げているから、思いっきりサクサク

パエリア専門店が異色のメニューを発売!?

訪れたのは、新宿・ルミネエスト 7Fにあるパエリア専門店「パエリアンピーシーズ」。スペインのパエリア料理を基本に、スタンダードなシーフードパエリアから、他の国の食材とコラボした変わり種のパエリアまで楽しめるお店だ。

  • カラフルな店内には、ポップなグラフィックアートも

パエリアは、テーブルで直火にかけるため、お客さんが自分でおこげを作って食べることができる。また、好みのタイミングでスープを入れて、リゾットを作ることもできるという、"二度美味しいパエリア"なんだとか。ちなみにスペインのリゾットは「煮込み料理」を意味する「olla(オジャ)」と呼ばれるそうで、「おじや」の語源なんだとか(諸説あり)。へぇ~! 知ってた?

さて、今回のお目当ては、1月8日より、新年を祝うべく期間限定で提供をスタートした2種の"ジャポンパエリア"、「甘辛牛肉と半熟卵のすき焼き風パエリア」(単品:税別1,250円 スタンダードセット:税別1,550円)と「海老とアボカドの天丼風パエリア」(単品:税別1,350円 スタンダードセット:税別1,650円)。

いや~、たしかにすき焼きも天丼も、日本を代表する食文化だけど、パエリアと合わせちゃうのってどうなのよ? それってフラメンコショーに盆踊りで乱入するようなことなのでは……と、余計な心配をしてみたものの、結論から言うと、どちらもめちゃめちゃ合う! そして美味い!

"すき焼き風"のパエリアを実食!

まずは、「甘辛牛肉と半熟卵のすき焼き風パエリア」から。テーブルに運ばれてくると、店員さんが固形燃料に点火してくれた。火がついて少しすると、すき焼きのイイ匂いが立ち昇ってきて食欲をそそる。もちろん、すでに食べられる状態で運ばれてくるのだが、おこげを作るためにしばらく火をつけておくと良いようだ。半熟卵をスプーンで割って、トロ~リと黄身をサフランライスの上に広げてから、底の方からすくってみると、しっかりおこげが出来ていた。

  • こうして見るとすき焼き丼という感じ。でも、パエリア

  • セットにはサラダやチップスが付く

上に乗った牛肉と、トロトロの黄身、おこげになっているライスを一緒に口に入れると、すき焼きをご飯と一緒に食べている感じ。豆腐、ネギ、しらたきまで入っているから、思いっきりすき焼き寄りなんだけど、甘みを抑えたバランスの良い味付けになっていて、サフランライスの味、食感と調和していてとても美味しい。

  • これって完全にすき焼きの写真。でも、パエリア

  • テーブルの上で直火にかけるから、こんなおこげも出来上がる

"天丼風"パエリアのお味は?

一方、「海老とアボカドの天丼風パエリア」の方は、柚子胡椒マヨネーズがかかり、サクサクっとした食感も楽しい海老天の味と、ピリ辛のトマトソースで味付けされたパエリアのマッチングがなんとも個性的。

  • 海老天がドーンと乗った「海老とアボカドの天丼風パエリア」

天丼というと、ご飯に天つゆが染みているような先入観があるからだろうか? 海老天を食べた瞬間は、天丼を食べている気分になるのだが、パエリアを食べると、ピリッとした辛みがあって、一瞬にして違う食文化が口の中に広がってくる面白さがある。それでいて美味しいという、不思議なメニューだ。

  • 天丼風パエリアの味つけはピリ辛で予想を良い意味で裏切る味

女性人気が高いというアボカドも天ぷらになっているのだが、サクサクの衣にまったりしたアボカドの食感のコントラストは新発見。すき焼き風も天丼風も、また食べたい、と記憶に残る味だった。ごちそうさまでした!

  • 結構大きいアボカドの天ぷら。食べ応えあり!

ミスマッチなようでいて、想像以上な味の良さだった"ジャポンパエリア"。女性のお客さんが多いそうだが、男性客にも好評のようだ。実際、取材中にも男性グループのお客さんが来店していた。また、「アボカドとグリルドチキンのテリマヨパエリア」(単品:税別1,100円 スタンダードセット:税別1,400円)「アボカドタッカルビ風パエリア」(単品:税別1,280円 スタンダードセット:税別1,580円)といった人気メニューも。

  • 駅に隣接しているから、帰宅途中にちょっと一杯飲みながら、というのもイイ!!

デザートでは、全長30cm近くはありそうな大きなパフェ、「パフェラッチョ」(税別900円)がおすすめ。季節ごとに期間限定のパフェを提供しているとのことで、近々、バレンタインデーに向けて新しいパフェが登場するかも!? 新宿を訪れた際には、ぜひ一度足を運んでみてほしい。

  • その大きさから、シェアするお客さんも多いという「パフェラッチョ」

●information
「パエリアンピーシーズ」
東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト7F
営業時間:11~23時(L.O.22時)
※土・日・祝 11時~22時30分(L.O.21時30分)