仕事中や飲み会などで、上司や先輩社員から「武勇伝」を聞かされ、うんざりした経験はないだろうか。「はいはい、すごいですね」と適当にあしらいたいところだが、上司や先輩だとそんなわけにもいかず、対応に困ってしまうかもしれない。今回はマイナビニュース会員509名に「上司や先輩社員の仕事上の武勇伝をうっとうしいと思ったことがあるか」聞いてみた。
Q. 上司や先輩社員の仕事上の武勇伝、実はうっとうしいと思うことはありますか?
はい 76.2%
いいえ 23.8%
Q. (「はい」と答えた方にお聞きします) それはどんな武勇伝ですか。具体的に教えてください。
仕事ができた
・「昔、営業で売り上げ1位となった話を飲み会のたびに自慢する」(44歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「大きな契約をとった自慢話に尾ひれをつけて話す。嘘っぽいのが丸わかり」(67歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「昔こんなに苦労してビッグスポンサーを獲得したという話です」(54歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「入った時には成績抜群で、会社史上最短最年少でリーダーになったんだって言われた」(44歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/販売・サービス関連)
・「間違いなくまぐれだったにもかかわらず、さも自分が1人で大型契約を取ってきたようなことを何回も聞かされる」(48歳男性/生命保険・損害保険/営業関連)
・「自分の成果で会社を立て直したという上司の話を、飲み会で毎回聞かされる」(37歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
寝ずに働いた
・「昔は会社に泊まり込みの徹夜が連日続くのが当たり前だった。それに比べて今はラクすぎてあくびが出る。とか、ことあるごとに言います」(41歳男性/専門商社/技能工・運輸・設備関連)
・「自分が若い頃は三日三晩寝ないで会社で仕事をしていた」(52歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「不眠不休で2週間、働き続けた話」(40歳男性/教育/専門サービス関連)
・「寝ないで3日間仕事をした後、運転して客先に行った」(33歳男性/通信関連/IT関連技術職)
上司に反発
・「上司に楯突いた武勇伝」(34歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「上司と口げんかをして勝ったなど」(32歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「上司に啖呵を切ったとか。営業の極意とか。PCの知識とか」(43歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「社長に言ってやったと自慢する上司」(61歳男性/専門店/営業関連)
トラブル対応もお手のもの
・「しつこいクレーマーを論破した」(53歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/公共サービス関連)
・「苦情対応で失注しかけた顧客先に訪問して、相手幹部が投げた灰皿を額で受けにいって見事命中し、けがをしたことで立場が逆転。失注はまぬがれたという真偽不明な話」(42歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/事務・企画・経営関連)
・「大トラブルをあたかも1人で乗り切ったかのような発言が嘘くさい。また、それをしゃべることも鼻につく」(56歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
酒豪伝説
・「どれだけ飲んでも倒れないみたいなやつ」(44歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「お客さんとアホみたいにたくさん酒を飲んだ」(40歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「ワイン1本かるく空けられる」(47歳男性/百貨店/事務・企画・経営関連)
昔はワルだった
・「昔の俺はちょいワルだったの類の話。確認のしようがないし。何度も同じ話をするし」(57歳男性/サービス/その他・専業主婦等)
・「殴り合いのけんかをした話」(44歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
その他
・「昔はモテた」(63歳男性/その他金融/営業関連)
・「バブル時代の交際費の使い方について、お酒の席でよく聞かされます。キャバクラのハシゴは当たり前だったとか、タクシー代(チケット)の大盤振る舞いの話だったりとか」(50歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「芸能人の話題が出ると『あぁナニナニちゃんね、オレ知ってる。私服は(ブランド)だぜぇ』なんて、いかにも個人的に親しいような話しぶりだけど、実は仕事の現場に来ただけで挨拶さえしていなかったりする」(55歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
総評
7割以上が上司や先輩社員の武勇伝をうっとうしく感じていることが判明した。「営業でどれだけ業績をあげたか」といった過去の成功体験や「海外で表彰された」「取引先の社長に気に入られている」といった自慢話をひたすら聞かされるのだとか。本人にとっては誇らしく、何度でも語りたい思い出なのかもしれないが、部下からは「聞き飽きた」「嘘くさい」などと思われているよう。「時代が違うので参考にならないし鼻に付く」「今の時代に合わないことを自慢されても憐れにしか感じない」といった辛らつな声も寄せられた。
「昔はもっと大変だった」「寝ずに働いた」などの自慢話も不評だった。「自分が若いころはみんなもっと仕事に打ち込んでいた」「今は甘い」「ラクすぎる」などと今と昔の働き方を比較し、叱責したりプレッシャーを与えたりする上司もいるよう。こうした根性論や努力の押し付けは、部下のやる気を損なう恐れもあるようなので注意したい。
「武勇伝語り」が楽しいのは、話している本人だけ。自分の体験談を話すときには、長くなりすぎたり、ただの自慢話になったりしないように気をつけたいものである。
調査時期: 2018年12月29日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 509名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません