日本気象協会は1月17日、全国・都道府県別の「2019年 春の花粉飛散予測(第3報)」(スギ・ヒノキ、北海道ハシラカバ)を発表した。

スギ・ヒノキ花粉のピーク時期

  • 2019年スギ・ヒノキ花粉のピーク予測

    2019年スギ・ヒノキ花粉のピーク予測

2019年 春の花粉飛散予測によると、スギ・ヒノキ花粉それぞれのピーク時期は、例年並みか少し早まる見込みだという。

「東京」のスギ花粉のピークは3月上旬~4月上旬で、多く飛ぶ期間が長いと予想されている。全国的には西からピークを迎え、それぞれ「福岡」(2月下旬~3月上旬)、「広島・大阪」(3月上旬)、「高松・名古屋」(3月上旬~中旬)、「金沢・仙台」(3月中旬~下旬)となっている。

ヒノキ花粉のピークは、西から「福岡」(3月下旬~4月上旬)、「広島・大阪」(4月上旬)、「高松・名古屋・東京」(4月上旬~中旬)と予測。「金沢・仙台」については4月を中心に飛散するものの、比較的少ないため明確なピークはないとされている。

2019年シーズンの花粉飛散傾向

  • 2019年の花粉の飛散量

    2019年の花粉の飛散量

前シーズンの花粉の飛散量は例年よりも多かったが、今シーズンの予測に向けて花芽調査を行った結果、ヒノキの花芽の生育が前シーズンほどではないことが判明。このため、2019年春の花粉飛散量は、全国的に前シーズンよりは少ないと予測されるという。

地域別にみると、「北海道」から「関東甲信」「東海」は前シーズンに比べて少ない傾向となっているが、他方、「北陸」では多いか、やや多い見込みに。また、「秋田県」では前シーズンの飛散量が少なかったため、前シーズンと比べると「非常に多い」とされている。

例年比でみると、「東北」から「近畿」でやや多い地方が多く、「中国地方」では多い見込み。「四国」は例年並みで、「九州」は例年並みか多め、「北海道」は例年を下回るとのこと。